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北海道編⑪【士幌町の旅館にて】四輪紀行

士幌町の旅館にて

2022年6月24日。今日は朝から土砂降りの荒れ模様。とりあえず朝一番に釧路湿原展望台に向かった。
開館までまだだいぶん時間があり駐車場で待っていたが、その間も雨はひどくなってくる。展望台からの眺めは期待できないが展示室を見ておきたくて開館時間まで待つことにした。

釧路湿原展望台

受付で荒天のため屋上からの展望は望めないことを告げられて入館。念のためエレベータで最初に屋上に行ってみたが横殴りの雨で外に出ることができず。3階の室内展望台からは、手前の木が邪魔して湿原の様子は見えず.. 展望は期待していなかったのでヨシ。

2階の展示室はそう広くはなく、湿原に生息する動植物の資料や湿原付近から出土した土器が展示されていた。北海道では縄文時代のあと弥生時代の様式にはならず続縄文と言われる時代が続いたそう。さらにその後、擦文文化と呼ばれる北海道独自の様式に移り、それがアイヌ文化につながっていったとのこと。擦文文化の土器は縄文土器に比べてシンプルなデザイン。展示スペースはこじんまりとしたものだったが、初めて見聞きするもので大変興味深い展示だった。全く知らなかったことを知ることができ、これは帰ってから勉強するネタが増えて楽しくなりそう..^^

今日は阿寒湖を経由して士幌町まで山間路を走る予定にしていたが、相変わらずどしゃ降りの雨が続いていて、山の方を見ると厚い雨雲が垂れこめている。ゲリラ豪雨にあうと怖いので、より安全と思われる海岸沿いの幹線国道 R38 で帯広に向かうことにした。

道の駅 うらほろ で休憩。地元産の小豆を使った大福を小腹の足しにしておいた。(160円)

道の駅 うらほろ

十勝平野に入ると道路脇は広大な水田?風景だった。これまでまっ平らな牧草地やとてつもなく広い畑の風景を見てきたが、広大な水田らしき風景を見るのはここが初めて。

帯広の街で昼食にしようと思っていたが雨がひどいため止まらずそのまま通過。メーターの照度を変えようと思い触ったスイッチがどうもトランクを開けるものだったようで、警告灯が表示された。路肩に車を停め、雨の中トランクを閉めに降りた..

そういえば北海道に来てまだジンギスカンを食べていなかったことに気づき、士幌町のセコマでジンギスカン弁当を買い、雨音がバンバン叩きつける運転席で昼食にした。

初ジンギスカン

雨のため遠くまでは見えないが士幌の宿に向かう道の両側はほんとまっ平らな風景。ずっと向こうまで畑や牧草地?が広がっているのが分かる。ここに限ったことではないが、とにかく広さに圧倒されっぱなし..

しばらく走ると道の駅 ピア21しほろ があった。土砂降りの雨にも関わらず結構な数の車が停まっている。
オシャレでキレイな館内にはレストランがあり、地元の食材を使った美味しそうものがたくさん並んでいた。
もう少し先に進んでここで昼食にすればよかった.. と内心思いながら、ジャガイモ大福が美味そうだったので 1つ買って追い昼食にしておいた^^

相変わらず土砂降りのためどこにも寄らず、13:00 頃には士幌町の旅館に着いた。時間が早かったのでチェックインできるか尋ねるとOKとのこと。よかった..今日はもう休息日。

旅館の前で車から荷物を降ろしていると 400X のバイクが到着した。カッパを着込んで土砂降りの雨の中を山越えをしてきたが、今日は雨のためテント泊をやめて旅館泊にしたとのこと。気さくに話しができる同年代の方だった。

チェックイン時に女将が、風呂の釜が壊れてまだ沸かせないと、言われていた。部屋でゆっくりしていると修理できたとの連絡があったので早々に風呂に入っていると、先ほどの方とは別の同年代そうな人が話しかけてきた。帯広に住んでいる、女房と喧嘩して旅にでてきた、ゴールデンレトリバーを飼っている、昨日泊まった宿のメシはマズかった..とご自身のことを色々話しをされ、私は柴犬が好きで飼っていたわんこは17歳で亡くなってしまった、などお互いの身の上話を湯気越しにした。

夕食時には、400X乗りの方と隣の席になったので色々バイク話をした。61歳の方で、東京で自営業をされていること、北海道へはいつも自走で来ること、基本はテント泊をしながら道内を 2週間走り礼文島にも渡ってきたことなど気さくに話しをされていた。二人で楽しそうに会話をしていると、給仕に来た旅館の方が「お知り合いですか?」と尋ねられ「いや、今日旅館の前で初めて会った」と答えると笑いながら台所の方に戻られた。おかずは食べきれないほどいっぱいあり満腹になって部屋に戻った。

北海道編⑫【ナイタイ高原は真っ平ら】に続く


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