【繋がれ、紡ぎ、明日を生きる】

記事文末に、定期購読マガジンについての重要なお知らせがあります。
そちらもあわせてお読みいただければ幸いです。

 先月、血縁の家族による裏切りにあい、たくさんのものを失い、”心身喪失状態”を久方ぶりに体感しました。しかし、そんな私に手を差し伸べてくれた方々がいました。大勢の人が、生きる力を与えてくれました。今日はそのことへの感謝を、心からお伝えしたいです。

 だけど今は、そういったあれこれを抜きにして、友人のひとりとして、彼女のこれからをサポートしたい、そんな気持ちです。
 個人的には創作活動をつづけてほしいけれど、それは抜きにして、まずは、少し時間がかかったとしても、どうかおだやかに生きてほしい、それだけなんです。

 神谷さんタダノヒトミさんが立ち上げてくれた「はるサポート」
 そこに寄せてくれたたくさんの人たちの想い。伝えてくれた言葉。生活そのものを大きく支えてくれたサポート。そのおかげで、私は正気を取り戻すことができました。

 正直、今回の件はあまりにも辛く、苦しく、今でも「立ち直りました」と明言できる状態ではありません。隙あらば襲ってくる不安感や喪失感が心の奥にじわじわと広がり、その痛みに泣くしかできない時間も多々あります。
 でも、そういう時間は永遠には続きません。只中にいるときには永遠に感じてしまうのだけど、必ずふと我に返る瞬間があって、そういうとき、はるサポートメンバーの牧乃さんがまとめてくださった皆さまからの寄せ書きを読みます。寄せ書きのなかには、あまりにも温かい気持ちが満ち満ちていて、読んでいると日だまりのなかに心を浸している感覚になります。嬉しい。あったかい。そんな気持ちに包まれ、気が付くと安心して”いま”に戻ってこられます。


 また、私の記事を読み込んだうえで作品紹介記事を書いてくださった、上田聡子(ほしちか)さん。嬉しかったです、本当に。

 はるさんがこつこつ自分の人生と向き合い、しぼりだすようにつづってきた言葉たちに強く心を打たれます。

 ”こつこつ自分の人生と向き合い”
 この言葉が何よりも嬉しくて、喉の奥が詰まりました。苦しくても逃げたくても逃げられないものが人にはあって、だったらもう腹を括って向き合うしかないこともあって。そうやってここまで生きてきた私の半生を、そっと撫でてもらえたような、肯定してもらえたような気持ちになりました。


 そして先日、新たにサポートを呼びかける記事を書いてくださった水町翠(月面サナトリウム)さん。

 この記事にも書かれている通り、驚くほどたくさんのサポート、支援金を受け取らせていただきました。この場をお借りして、改めてお礼を言わせてください。本当に、ありがとうございます。

 新しいアパートの賃貸契約を結ぶには、まず契約審査が通らなければ借りることができません。収入はnoteの収益だけで、社会の括りで言ってしまうと、現在の私は「無職」です。無職の人間がアパートを借りる際、多少まとまった預貯金がないと審査は通りません。また、引っ越しそのものにも大きな諸経費がかかります。そんななかで、このような大きな金額をサポートしていただけたことは、大袈裟ではなく命を繋いでもらうことと同義でした

大それたことじゃなくていい、ほんの少し周りに目を向けてみることから、ほんの少しの出来ることから。それを沢山の人が行動に起こせる社会であったなら。少しずつの意識や行動が合わさって、これから先に起こってしまうかもしれない哀しい出来事を、ひとつでも減らせるのなら。

はるさんのnoteから、私はそんな強いメッセージを受け取りました。

 この文面を読み、書いてきたことが”届いている”と実感できました。それはあまりに幸福な想いで、繰り返し読みました。
 この言葉でいいのか、この表現は誰かを傷つけやしないか、校正しながら何度も何度も悩みます。誰のことも傷つけない文章なんてない。そうわかっていながらも、できる限りの配慮はしたい。できる限り、言葉を選びたい。しつこいほどに悩み、迷い、その上でいつも公開ボタンを押しています。そのせいか、私のnoteは下書きの山が積もっています。先ほど確認したところ、およそ170記事の下書き記事が眠っていました。いつか公開するかもしれない。ずっとしないかもしれない。それでも、その一つ一つが私の思考の欠片であり、表に出さないと決めた本音でもあります。

 ”少しずつの意識や行動が合わさって”
 翠さんが書いてくれた通り、まさにそこなのです。一人一人が大きく、生活を変えてまで何かを成し遂げようとするのはおそらく困難です。でも、ほんの少し。今ある日常を守りながらも、ほんの少しだけならできることが必ずあって、そういう小さな一歩が合わされば、いつか必ず大きな一歩に繋がります。

 想いだけでは変えられないと人は言うけれど、想いがなければそもそも何も始まらない。私はそう思っています。

画像1


 最後に一つ、定期購読マガジンについて重要なお知らせがあります。今まで、収益の半額を児童虐待防止運動に携わる「オレンジリボン」に寄付させていただいていました。しかし今現在、私自身が生活を立て直そうともがいている只中で、マガジン収益の半額を寄付する経済的余裕が、私にはありません。当初の取り決めを変えていいものか散々悩みましたが、やはりまずは自分がしっかり生きていかなければと思い、収益の半額ではなく、収益の一部を寄付するという形に変更させていただきます。

 力不足により、当初の取り決めを守りきれず、本当に申し訳ありません。今後は、自身の生活を圧迫しない範囲での寄付金を支援していきたいと思っています。

 また、更新頻度に関しても変更を考えています。現在は月4本の更新ですが、最低更新ラインを4本として、可能であればそれより多くの記事数を有料マガジンにて公開していこうと思っています。それに伴い、「月4本」から「月4本以上」という表記に変えさせていただきます。


 あまりにも辛い現実が、矢のように降ってきました。その痛みにすべてを諦めかけたとき、思いがけず大きな力がぐいっと腕を引いてくれました。

 矢が降り注いでくるのなら、避ければいい。そこから全力で逃げて、安全な場所に避難すればいい。そんな当たり前のことが、絶望の只中に於いてはできなくなってしまいます。降り注ぐ矢の中心地でひたすらに蹲って、「痛い痛い」と泣いている。そんな私に、たくさんの人たちが大きな声で「そっちじゃないよ」と言ってくれました。

 この御恩を、私は決して忘れません。これから先の人生を、今まで以上に大切に生きていきます。そして、書いていきます。

 本当に、本当に、ありがとうございました。


2021年1月21日。はる。

ここから先は

0字
いつもより深めのエッセイ、創作インスピレーション、創作小説等を月4本以上、ランダムにお届けします。記事単体での購入もできますが、月2本以上読まれるのなら定期購読の方がお得です。丁寧に想いを綴っていきますので、よろしくお願い致します。

少し深めのエッセイ。創作にまつわるエピソード。時々、小説。 海の傍で生きてきた私のなかにある、たくさんの“いろ”と“ことば”たち。より自…

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。 頂いたサポートは、今後の作品作りの為に使わせて頂きます。 私の作品が少しでもあなたの心に痕を残してくれたなら、こんなにも嬉しいことはありません。