時間が経って分かること
時間だけが唯一の解決方法であることというのは
これだけ文明も科学も発達しても、未だにたくさんあると思います。
悲しみもその一つで、長い長い時間をかけて、鍾乳洞が出来上がっていくように、流した涙の積み重ねが、悲しみを知る前には想像もつかなかった広く優しい新境地へと私たちを連れていってくれるように思います。
この時間を早送りできたらどれだけ楽だろう
この時間を一足飛びして悲しみを乗り越えた世界に行けたなら
どんなに楽に生きていけるだろう
私もそんな風に何度も何度も思ってきました。
けれど今は、この悲しみこそが私の人生を照らし、また導いてくれている「大切な仲間」であると、心から思います。
悲しみに振り回されてきた人生だと思っていたのに、
私は悲しみに導いてもらっていた人生を歩んでいました。
今日、改めてそう思える素敵な出来事があって、思わずここにも書きたくなりました。
悲しみと仲良くなるのは、どうしても喜びと仲良くなるよりは少し時間がかかることだと思います。
だからこそ、悲しみと仲良くなれるまでの間に、悲しみと仲違いしてしまわないよう、隣で一緒に悲しみを抱きしめ合える仲間や場所があるのはとても大切。
悲しみと仲良くなれるまでの時間が少しでも穏やかになるように、父から受け継いだ音楽を活かしていけるといいな...と改めて思った一日てした。
山口春奈
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