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見せかけを保とうとすること

1月は怒涛だった。
自分自身も余裕のない日々を過ごしていた上に、同棲中のパートナーがうつになってしまってどうすればいいのかわからず。こんなに心理学を学んでいてもいざ身内がそうなると正気ではいられない。

心療内科に連れて行ったり、休職の手続きをさせたりして
たくさん話して、たくさん傷つき泣いた1ヶ月だった。

彼に元気になってほしいという思いが空回ることがたくさんあった。

ロジャーズという心理学者の書いた著書の中にこんな言葉がある

「見せかけを保とうとすること。つまり、心の底では全く別のことを感じていながら表面的にはそれとくい違った行動をとるということは、他者との関係に置いて援助的ではなく効果的でもない。」

1月の私はまさしくこれを字でいくようなことをして相手も傷つけたし、私も傷ついた。

彼に元気になってもらいたい、でも大学院生の私には彼を全面的に支えられるお金の余裕もないし、何より自分自身が今全然人に構う余裕がない

こんな状況の中で、私は自分の気持ちに目を向けてあげることができなかった。というより、本当は自己中なのに無理やり蓋をして彼のためにと表面上振る舞っていたという感じか。

毎日学校から帰りめちゃめちゃ疲れてて笑えないような日にも、空気を悪くしたくないからと明るく振る舞いストレスを溜める

彼とコンビニに行く時には、お金に余裕がないのに彼が個人的に買おうとしているお菓子やカップ麺も「共通口座から出すよ!」と言ってしまう。(けどお金ない)

みたいなことを繰り返しているうちに「もう限界!」と勝手になってわーって泣いたり
たかだか100円のジュースを追加でカゴに入れられた時に「めっちゃ買うやん・・・」って嫌味を言ってしまったりして

すごくから回ってしまってたなと思う。

私は外の世界ではそれなりにうまくタスクをこなしてるつもりだし、周囲にも優秀だと言ってもらうことが多い。(嬉しさ半分、違和感半分だが)

でも家族のこと、パートナーのことになると一気に余裕を失ってしまう。
大切だからこそ、なのだと思う。

きっとそういう人は多いと思う。

結局、見せかけを保とうとすることは、言い方を変えると無理をしていることになる。
無理をしているということはストレスが溜まる
ストレスが溜まるとそれが思わぬ形で表出してしまった時に、結局は相手や自分を傷つけることになるんだとわかった。

でもどうすればいいんだ、全部自分の思ったことを言えばそれで解決なのかと言われるとそうでもないから悩ましい。

でも一つ今回思ったのは、
彼のためになりたいと言っておきながら、彼にどうして欲しいか聞いていなかったなと思う。

1人よがりの親切は押し付けがましいし、援助的ではない。

その人に見せかけを演じない第一歩はその人の気持ちや求めていること、困っていることをちゃんと聴くことから始まるのだと思う。

簡単なことではないけど、少しずつやって行けたらいいと思う。

2月になって自分のことが少し落ち着いて(まだまだやることはいっぱいあるけど笑)久しぶりに何もないお休みを作る余裕ができたので1月に思ったことをここに残してみた。


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