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「大丈夫じゃない」と伝えることすらできないとき

一時期、私は心身共に弱りきっていた。
理由については割愛するが、
「大丈夫」か「大丈夫じゃない」の二択で言えば、間違いなく大丈夫ではなかった。

付き合いの悪さに加えて、度重なるドタキャン、ついには音信不通の有様。
心も身体も衰弱していく様は、顔を合わせていなくても伝わるものらしい。

『大丈夫?』『無理しないでね』『話なら聞くからね』

本当にありがたいことに、多くの人たちからメッセージをいただいた。
一度だけの人もいれば、何度か連絡をくれる人まで、様々だった。


だけど、当時の私は身も心も疲れ果てており、誰にも返事ができなかった。
無理すらきかない状態で、
話をするどころか「落ち着いたら連絡するね」の一言も伝えられなかったのだ。


「心配かけてごめんね、連絡してくれてありがとう」とようやく伝えられるようになったのは、季節がまた一つ変わる頃だった。

大丈夫じゃない瞬間は、誰にでも訪れる。
私のようにわかりやすく大丈夫じゃないと認識可能なこともあれば、外からは見えづらい形で「大丈夫じゃない」場合もあるだろう。

ただ一つ言えるのは、辛さやしんどさ、苦しさの表出の仕方は人それぞれで、
自分比で「大丈夫じゃない」と思ったら誰が何と言おうと大丈夫ではないのだ。

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そうしたとき、どうすれば苦しさに寄り添えるのだろうか。
人によって感じ方が異なる以上、絶対的な答えなどないとは思う。
それでも私は今後も正解のない答えに思いを巡らせて葛藤しつづけるのかもしれない。


でも、誰かの救いにはなれなくとも、
寄り添うことができなかったとしても、
想像力とやさしさを持つことで、人を傷つけない自分でありたい。
そんなことをぼんやりと考える。

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