えんぴつ書きの感触
一昨日、「珈琲焙煎舎の時間」のことを書いたが、今日がほんとうの8周年の記念日、8歳、おめでとう!
その時、さいごに、
手書きポップに凝っている? ぼくは最近、エンピツや色エンピツが好きなんだ、という話をしていた。
なんてことを書いたが、ぼくはついに原稿もえんぴつで原稿用紙に書きはじめた。原稿はこれまでずっと、初稿はノートか原稿用紙にペン(あるいは万年筆)で書いていたのだが、ぼくはとにかくえんぴつにはあまり縁がなかったのだった。理由はよく覚えていない。
えんぴつは、削らなければならない、というのがいい。消しゴムを使えばすぐに消せる、というのもいい。水につよい、というのはもちろんいい。
それって、アナログ盤、針を落とさにゃ音出ない、とか言ってるようなものかもしれないけれど…
ここで夏に書いたものの中で、「そば屋」という、ぼくの"最初の作品"について書いた。探したら、「なかなか書き進められない人」と題して書いた中にあった。
「そば屋」は、たしか、原稿用紙にえんぴつで書いて、出したような気がする。その次に書いたものは、ワープロ(!)だったと思うから(「青の静寂」というフィクションだが、それはどこにも発表されず終いだった、タイトルもイマイチだしね…?)、原稿用紙にえんぴつで書いて提出した原稿は「そば屋」だけ、だった。
もちろん今さら、原稿用紙に手で書いたものを人に読んでもらおうという気は全くないが、最初に書く時には何かアナログで手を動かしていたいという(おそらくは古い人間であるがゆれの)こだわりがあり、とすれば、道具が問題になるのだった。
ここでこうやって書いているものに、手書きの下書きなどない。ここで書いているものは原稿というよりも"お喋り"をしている感覚に近い。それから、パソコンに向かって書いていると、どうしても"作業"という色に染まってしまうような気がするのだ。きれいには書けるが、薄っぺらい、というか。こういうことはもちろん人によるのだろうが…
(つづく)
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