何かを始めたかったんじゃなくて、本当は辞めたかったんだ

「働き方を変えたい」

もう、1年くらい前からずっと思っていた。
子どもを育てながら時短勤務とは言え、夫が多忙でひーひー言いながらワンオペしつつずっと正社員で働いてきた。

"正社員"
それは私の中で「安心」でしかなくて、
仕事はスキだけどこの会社で上を目指したいわけではない
これが心の中にずっとあった気持ち。

この気持ちのままで働き続けたくなくて、
2人目の妊娠中も、産まれてからも、

「2人目の育休中が考えるチャンス、どうしよう」

頭の中はこれからの仕事のことでいっぱいだった。


だから、育休中は
「自分にはなにができるんだろう」って探したり、コーチングを受けたり、SNSのオンラインサロンに入ったり、講座を受けてみたり。

お金も時間も使って、自分と向き合いながらたくさんの人と関わりを持った1年だった。

育休らしいかと言ったら、そうでなかったかもしれないし、それよりも「もっと子どもとの時間を」って思う人もいるかもしれない。でも、私なりに子どもと過ごせたし、私はこの1年があったおかげで初めて自分と本当に向き合えた。

「自分と向き合う」って言うのは「本当の自分で生きること」「自分で自分の人生に責任を持つこと」だと思う。

紛れもなくこれから生きていく中でなくてはならない1年になったから、私の中では本当に満足だって言える年。

そんな日々を過ごして、あっという間に息子の保育園通知が来て、職場での面談になった。その時は、コーチングを受けて本当に良かったから自分でもやってみたい気持ちがあって、

「子どもが2人になって仕事と家庭のバランスを取りたいのと、育休中にコーチングを受けて自分でも挑戦してみたい気持ちがある。正社員をやめて両方の働き方をしたい」そんな想いを素直に上司に話した。


「正社員は辞めたい」と。

そう話したところで引き止められないことも否定されないことも分かっていたし、今の会社は兼業してる人が多い。そう珍しくもないケースで、私の希望はすんなり通った。

とは言え勇気をもって話したし、それが通って安心した。後は自分が始めるだけ。初めてのことで分からない開業届のこととかを調べたり聞いたりして、いよいよ仕事復帰は再来週。


「兼業頑張るぞ!」って気持ちと「私にできるんだろうか、、」っていう、やる気と不安の両方があった数か月。なのに、この数週間でうすうす気づいてしまった。

「私は兼業がしたかったんじゃなくて、正社員をやめる理由が欲しかったんだ」

お給料は減ってしまうのが心配で「兼業」を視野に入れていたけれど、元はと言えば正社員をやめるだけでもいいのだ。夫も誰も私に「兼業してほしい」なんて言ってない。私が正社員をやめることを自分で正当化したくて、安心したくて、「新しい仕事を始める(兼業)」ことをくっつけていたことに気づいた。

だって本当は、すんごくぜいたくな暮らしをしたいわけじゃなくて、安心して穏やかに家族と暮らしたいだけ。


そこにお金はくっついてくるけれど、それに兼業が必要になるかと言ったらイコールにはならない。今思えば、周りの人がフリーランスばかりでその働き方に挑戦してみたいと思ったのもあるし、コーチングを受けて本当に良かったから「やりたい!!」っていう自分も確かにいた。


(あぁでもこの選択が「自分にできるんだろうか」って言う怖さからの逃げではないと思いたい、、)

そんなわけで、仕事復帰とともに開業しようと思っていたのを一旦やめることにした。一旦ね(笑)

私は良くも悪くも飽き性なので、働く日数を減らしたら減らしたで物足りなさを感じてしまうかもしれない。「お金をもっと稼ぎたい」「週休3日って持てあますな!」「やっぱりもうちょっとがんばりたいな~」そう言う私も容易に想像できるから。


ストレングスファインダーの1位も「適応性」だしね(笑)
こんな自分とうまーく付き合っていきたいです◎



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