幸せな瞬間~サッカーを続けて心から良かったと思えた時間~
2021.12.19 Sun
「かっこよかった!」
この言葉がこんなに響いたのは、今日が生まれて初めてかもしれない。
そう思えた。
今日は今シーズン最後の試合。
怪我が長引いていて、正直今日も最高のコンディションではなかったし、ふくらはぎの筋肉に張りを感じていた。
でも、ラスト10分もないぐらいの短い時間だったけど、試合に出場することが出来た。
久々の試合。すぐに疲れてしまったけれど、とても楽しかった。
そして何より、普段教えているスクールの生徒が応援に来てくれたことが本当に嬉しかった。
アップの時から何度もこちらを見てくれていて、途中から入る時にハイタッチしてからピッチに向かった時は、心からがんばろうと思えたし、勇気を貰えた気がした。
いつも以上にボールに触る機会が多かった気がするし、いつもならいけなそうなところにアタックも出来た。でも、大したプレーは出来なかった。
子どもたちの前で、もっと良いプレーをしたかった。
でも、試合が終わってその子達のところへいくと
「かっこよかった!」
って満面の笑みで言ってくれて、本当に嬉しかったし、この一年の頑張りが報われた気がした。
今シーズンは怪我に悩まされたし、試合にも多く出場できたわけではなかったから、個人的にはすごく悔しいシーズンだった。
でも、最後の最後にこんなに最高のギフトをもらえるなんて思ってもいなかった。
平日にスクールで教えているこどもたちが、週末に自分の試合を見に来てくれる。
こんな幸せなことってあるのかなってぐらい本当に幸せだった。
自分を見る時の表情がいつものスクールの時とは違っていて、それはまるで、憬れの眼差しのように自分には思えた。
真意は定かではないけど、今日だけは、子どもたちにとってのヒーローになれた気がして、心の底から湧き出る温かい温もりのようなものを感じることができた。
ただただ幸せな時間だった。
スクールの子どもたちだけでなく、かつてのチームメイトや同い年の友人、お世話になった先輩方、いつも応援してくれている夫婦の方ともお話ができたし、その人達の前でプレーすることが出来たことも幸せな瞬間だった。
「サッカー続けてきて良かったな」
心からそう思えた1日だったし、改めてサッカーの素晴らしさを感じることができた。
サッカーが自分の人生を作り、人と人とをつなげていく。
そうして、年齢や性別を超えた多くの人たちと出会い、時に別れ、再会する。
楽しい事ばかりではなく、辛く苦しい時間があるからこそ、最高の瞬間は必ず訪れるし、それがあるからサッカーを続けることができる。
サッカーを続けていたからこんな幸せになれたし、最高の仲間に出会うことができた。
来年から社会人。
でも、まだまだサッカーはやめれない。
どんな形であれ、やっぱりサッカーは続けていこう。
そう決意できた瞬間でもあった。
今日目の当たりにした子供の真っ直ぐで希望に満ちた、あの綺麗すぎる瞳を生涯忘れることはないと思う。