付き合って二年、笑いながら生きる|日記(8/8-8/11)
8月8日(木)
四連勤最終日。毎晩泥のように眠っている気がする。最近日課になっている星野源ANNをSpotifyで聴きながら出勤。『いのちの車窓から2』が9月末に出ることを知って嬉しくなる。今月は宇多田ヒカルライブのために生きて、来月は星野源のエッセイのために生き延びよう。出勤していつもの業務に取り掛かると、本社の同い年の先輩から仕事を頼まれた。いきなり頼まれた時は説明不足で一体これが何の業務なのかさっぱりだったけど、「いつもバタバタしててすみません」と言われた時、忙しい時に仕事を任せてみてもいい存在にはなれたのかなと捉えられた。昼前、事務所内で説教が始まる。同じ空間に居るのが嫌だけどしょうがない。自分が怒られていないのに、モヤモヤした気持ちになる。説教をしていた上司と二人きりになった時「大きい声出しちゃってごめんね」と言われた。誰が悪くて、誰が悪くないのかわからない。
お昼は事務所に誰もいなくなったので一人でご飯を食べる。ご飯の上に乗った梅干しを割いた時、小さな虫が出てきた。散々である。嫌な気分を誤魔化すため星野源のYouTubeチャンネルを開き、「地獄でなぜ悪い」のライブ映像を観る。すると、はらはらと涙が出てきた。この間夫が「ちょっと嫌なことがあっただけで辞めたいとか死にたいとか思ってしまうのは、0-100思考だよ。僕は、今君がやっていることはこれからの君の糧になっていくと思う。」と言ってくれたことを思い出した。夫に依存するわけではないが、彼の言葉は私が今一番信じられることだから、彼が「三年くらい続けられたらいいね」と言えばそれが私の一つの、この小さな地獄をすり抜けていくことの意味になる。
午後、先輩が戻って少し雑談をしながら仕事をした。彼女さんのことで相談してくれる先輩とは友達みたいな距離感で話せる。相変わらず仕事ではお客さんに影響が及ぶミスが多発していて、ちょっとうんざり。でも人に何か思う前に自分もミスを減らせたらと思う。そのためにはやはり簿記の勉強が必要だ。来週は女性社員の先輩が本社から来てくれるのと、在宅勤務日もあるから何とかやっていこう。連勤最終日なので帰り際にすき家に寄り、夫にタンドリーチキンカレー(大盛り)と自分用にダブルニンニク牛丼を買う。家に帰って家事をこなしていたら、夫が帰ってきた。「君は今週よく頑張ったよ」と頭を撫でてくれる。一週間を潜り抜けた後に二人で食べたすき家は、とっても美味しかった。
食後、ラランドのYouTubeチャンネルのサムネがおすすめに上がってきたのでチェックする。私の母の出身校でもあるサーヤさんの母校が映っていた。ニシダのラジオは聴くが、これまではあまり芸人のYouTubeを観てこなかった。それは"お笑い=笑わないといけない"というプレッシャーがある気がして、心から面白いなと思えるか不安だったからだ。しかしラランドの動画を観て、気付いたらゲラゲラ笑っていた。その時仕事の嫌なことを一時的に忘れられて、もしかしたら人は笑えない現実を面白おかしく生きるためにお笑いを観るのか、と初めて腑に落ちた。
8月9日(金)
休日。何だかボケッとしていてずっとYouTubeの動画を漁ってた。時計の針が10時半を指した時、今日が洗濯の日であったことを思い出す。3時間寝かせられた洗濯物たちを取り出し、外に干す。いつも家事はちゃんとやる方だから今日はなんかダメモードだなと思う。母に昨日のサーヤさんの動画を送ると、喜んでくれた。「たまには遊びにおいで」と言われ、少し悩んだがダメモードの方が却って情緒を乱すことはないだろうと踏んで実家に帰ることにした(あと飼ってる犬に会いたかった)。連絡すると、父がすぐに迎えに来るとのこと。
父の車に乗ると相変わらず通行人にも暴言を吐いていて普通に引いたが、それ以外の時間は音楽談義をして平穏に過ごせた。実家に着くと犬の吠える声が聞こえる。2階に上がるとずっと会いたかった犬がいた。丸くて可愛い豆柴。
久々の交流を楽しんでいると、母から「これ入院するって聞いた時、お父さんが買った柴犬のぬいぐるみ」と大きな柴犬ぬいぐるみをプレゼントされた。持っていくの恥ずかしいよ!と思いつつ、ぬいぐるみは好きなのでありがたく貰う。
お昼がまだだったので、父が買ってくれた広島焼きを食べながら話す。両親は入院のことをえらく心配していたみたいで、母は私が入院する病院に勤めている友人にまで情報収集を行なっていたみたいだった(やりすぎ)。とはいえ協力してくれるみたいだから嬉しかった。母は私が家を出てからというもの、高校や大学の友人たちとよく旅行に出かけるようになったので、そのお土産話を聞く。兵庫〜京都に行ったとのことだったが、六甲山のアートフェスティバルでアンミカの「白って200色あんねん」をモチーフにしたアート作品があったと聞き、笑ってしまった(本当に白が200色並んでいたらしい)。また、京都では紙袋いっぱいのお土産を買ってきてくれたのでこれまたありがたく頂戴した。
私も夫との会津若松旅行の写真を見せながら話をする。夫とのツーショットを見せると「早く結婚しちゃったから、今が恋愛みたいな雰囲気なんだねぇ」と言われ、「いや、あなたが結婚しろって言ったんでしょうが」と思わず口に出てしまった。でもいつも真面目な夫がふざけている写真を見て、「彼があなたと結婚した理由がわかった。自分の素を見せられるからだと思う」と言われた時は、嬉しかった。
実家に帰ったついでにおばあちゃんとも話せと言われ、電話を繋ぐ。おばあちゃんが熱中症にもならず、元気そうで安心した。親戚で一番話しやすいので、気付いたら1時間長電話していた。おばあちゃんに仕事のことを少しだけ話すと、「今は独身でバリバリキャリアアップする人もいるけど、あなたは温かくて優しくてアットホームな人だから、結婚してパートで働くのが合っているよ」と言ってもらえて心強かった。ふざけて「専業主婦になりたいなってたまに思う」と言うと、「でもパートで働いている方がメリハリがあって、より休日が楽しくなるよ」と真実を告げられた。おばあちゃんは、私と話せただけでとても元気になったと言ってくれて優しいなと思う。長生きして欲しい。
実家を後にして家に帰る。今日はやっぱり情緒が乱れてない。昨日買っておいた具材を使って餃子を作ることに。餃子の餡を作って詰めて焼くという、休日にしかできない手間のかかる感じが愛おしい。洗濯物も畳み終えたところで、夫も帰宅。大きな柴犬のぬいぐるみを夫も喜んでくれた。餃子を突きながら、今日の出来事を話す。大判の皮を買ったおかげもあってジューシーで美味しくできた。
夫と団欒の時を過ごしていると、大きな横揺れがした。食卓を照らすライトが大きく揺れ、船にいるみたいだった。二人とも無意識にテーブルの下に潜る。夫がとても怖がっていて「大丈夫だよ」と伝える。しばらくしてから顔を出そうとすると、夫が「今のはP波で、まだS波が来る可能性があるから下にいた方がいい」と言う。こういう時に知識が役に立つのかと、尊敬した。食卓を見ると味噌汁が溢れていたり、飾り棚に置いていた図録が床に落ちたりと少し揺れの影響が見受けられた。ちょうどLINEしていた地元の友人に連絡すると、「仕事の帰りに地震が来て電車が止まってしまった。今から親が迎えに来る。」とのことで心配になる。実家に電話すると、みんな無事だということでとりあえずホッとした。防災リュックをいつか買おうと思っていたけど、今日夫に注文してもらうことにした。何だか変にハイになってしまってなかなか寝付けなかった。
8月10日(土)
昨日遅く寝たのに早く目が覚めて、ネットで色々と調べる。何が正確な情報かはわからない。目が覚めた夫と一緒に朝ご飯を食べ、週に一度の部屋の掃除。割と早めに終わり、二人で電車に乗ってお出かけをする。お盆ということで駅ビルのレストランはどこも混雑していた。前によく行っていた和風パスタのお店に入ってランチ。あっさりしていたけどお腹に優しい味だった。ご飯を食べた後は、結婚前によく行っていたラブホに向かう。お盆で暑いし人が多いからどうしようかと夫に話したら、涼しくて静かでゆっくりできるところと言えばあそこでしょと提案された。
駅から少し離れた場所にある少し古びたホテルは価格も安いので、いつも人気だ。幸運にも空いている部屋があったので二人で入ると、久々の空気感に懐かしくなる。ここでよく悩み相談して泣いたなとしみじみ。夫には本当に泣かなくなったよねと言われる。テレビを観て、そういうことしてを繰り返す。家とは違う雰囲気で、たまに来るのはいいなと思った。お腹が空いたのでデパ地下で惣菜を買ってから帰宅。デパ地下のサラダ、大好きすぎる。
8月11日(日)
今日は付き合って二年目の記念日。また早起きしてしまったので、しばらくダラダラしてから洗濯物を干す。なんとなく和食の気分だったので、焼きおにぎりとなすの味噌汁(フリーズドライ)の朝ご飯。メイクをしながら「らぶかよ」を聞いていると、公開イベントをやるかもとの情報。一番聞いているポッドキャストなので、大久保さんにぜひ会いに行きたいと思う。
支度を済ませた後は、家の近くにある高級イタリアンへ。元々通りがかる度に気になっていて、夫が予約してくれた。コース料理を待っている間、少し緊張した様子の夫。まず運ばれてきた前菜は色鮮やかでデザートのお皿が来たのかと思った。地元の野菜やお魚を使っており、どれも新鮮でおいしかった。
その後に出てきたパンはビールに漬けたというもので、ほのかに風味が香っておいしかった。パスタは青のりとしらすの柚子胡椒クリームパスタ。柚子胡椒のクリームパスタってどんな味だろう?と思い、二人とも同じものをチョイス。これが一番美味しくて、ソースまで全部ペロリと食べた。要所要所で「今日で二年だね」と夫に話す。思えば去年の今頃は結婚と引っ越しの準備で忙しかったから、今はずいぶん落ち着いたものだ。デザートのガトーショコラをいただいて、夫に手紙を渡す。実は午前中に彼が不在の時、手紙を書いたのだ。夫は「嬉しいけど、僕何も書いてなかった」と驚きの様子だったので、「別に手紙交換したいわけじゃないからいいんだよ」と伝える。
手紙を読んで、「今までの手紙は悩みの内容も多かったけど、今回は前向きな内容が多いね。君がよく笑うようになって嬉しい」と言ってくれた(カウンセラーのような分析)。最近は毎晩夫とくだらない話をして笑う時間に救われている。何を話したのかさえ覚えていないくらい頭を空っぽにして笑えることが、考えすぎな自分にとっては大きな救いとなっている。付き合って二年が経ったが、これからも笑いながら生きてゆきたい。
それにしても今週は結構スマホを見てしまう時間が長かった。読書とnoteと簿記の勉強にもう少し時間を割きたいので、スマホ時間を削減していこうと思う。まずは夜、夫に教えてもらいながら簿記の勉強に取り掛かった。自分なりにメリハリをつけて進んでいこう。
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