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デフォルトで体調が悪い

日記をつけているとよくわかるが、私はデフォルトで体調が悪い。
一般的に「身体が弱い人」と聞くと大きな病気を患っていたり入退院を繰り返していることなどを想像するが、私は大病をしたこともなければ入院をしたことは一度もない。
極めて微妙な立ち位置の「体調を崩してよく休む人」なのだ。
とは言いつつも、健康を手に入れない限り生活もままならないので、これまでの状態を振り返りながら改善のヒントを探ってみることにする。

体調不良の歴史

昔からお腹が弱い

小学生の高学年頃からお腹が弱くなった。理由はわからないが、当時身長が伸びて急激に痩せていたこと、そして習い事に悩んでいたことを覚えている。
毎日のように下痢をするようになってから、ちょっとした外出でさえ億劫になった。トイレに行きたくなっても、出先だとすぐ近くにあるとは限らないし、いちいち家族や友人に迷惑をかけるのが怖かったからだ。
さらに「授業中にお腹が痛くなったらどうしよう」という思いに苛まれ、トイレに行けない状態・空間が苦手になるようになった。
やがて本格的に悩むようになり、母と病院へ向かったものの「お腹が痛いなんて甘えだ」と言われてしまう。そう、当時は慢性的な腹痛が病気としてあまり認められていなかったのだ。
しかし、高校生の頃に転機が訪れる。引っ越しをして通うようになった病院の先生がたまたま消化器専門医で、自分は"過敏性腸症候群"という病気であることがわかったのだ。

半年ごとに体調不良で一週間休む

中学生の頃から、半年ごとに学校を一週間休むようになった。最初に休んだ時のことは今でも鮮明に覚えているが、中学3年生の7月に夏風邪を引いてなかなか微熱やだるさが抜けず、一週間ほど休んでいた。当時付き合っていた男の子がいて一緒に夏祭りに行く約束をしていたが、風邪で行けなくなりベビーカステラだけ届けてもらったという思い出もある。
その後、大学生になってからも風邪の治りが悪く一週間ほど休んでしまうことがあった。平熱が35.7度くらいしかなかったため、毎回高熱が出るわけでもないのに微熱が抜けずらく、社会人になった今も一度風邪を引けば治るのにうんざりするほど時間がかかる。

定期的に喉の病気になる

去年の冬頃に扁桃腺炎になった。最初は喉の違和感から始まって、気が付いた時には喉に白い膿ができていた。水を飲み込むのも食事をするのも辛い日々が一週間ほど続いた。
ひとまず治ったものの、5月にまた小さな膿ができていた。その時は発見が早かったので、同じ薬を飲んで大事には至らなかった。この病気は慢性化すると扁桃腺を切除しなければならないという情報を得ていたので、ヒヤヒヤしながら一年過ごし、喉の痛みには敏感になっていた。
ところが、先月旅行中に風邪をこじらせて声が出なくなった。幸い熱が下がってからは喉の痛みも膿もなくて不思議に思っていたが、耳鼻咽喉科に行くと「あなた扁桃腺大きいね。声帯が炎症を起こしているよ」と言われた。見えない部分にまで扁桃腺の大きさが影響することを知って驚くとともに、かなり声帯が炎症を起こしているということで一週間の沈黙を言い渡された。今はようやく声を出せるようになったところである。

成功体験

過敏性腸症候群の克服

前述した通り、お腹が弱いという状態に"過敏性腸症候群"という名称がついてから風向きが少し変わった。高校生の頃に出会った先生には「まだ新しい病気で、薬もようやくアメリカで普及したばかりだけど、飲んでみる?」と提案された。藁にもすがる思いで少量ずつ薬を飲んでみると、不思議と下痢がおさまるようになった。この病気で身についた出不精な性格は相変わらずだったが、少しずつ気持ちが楽になったことを覚えている。
不思議だったのは、消化器科の病院に行っているのに先生は毎回「学校どう?」「ストレスはある?」などという話を聞き、それをカルテに書き込んでいたことだった。会話を続けていくうちに、私は長期休みに症状が出やすいこと、それはおそらく考え込んでしまう時間があるからだということがわかってきた。学校は好きだったし、これといって明確なストレスはなかったものの「またお腹が痛くなってしまうにではないか」という恐怖それ自体がストレスになっていることに気が付いた。その気付きを先生に伝えると、「実際に飲まなくてもいいから、薬をお守りみたいに持ち歩いてみて。」と提案された。そうすると確かに安心感は増えてきた。
しかしながら、何年かかっても病気から抜け出した感覚は掴むことができなかった。
やがて高校3年生となり受験も控えたある日、いつものように病院に行って先生と会話をしていると「症状が起きたらどうしようと不安になるんじゃなくて、そうなっても大丈夫だという成功体験を積み重ねていくことが大事」という言葉をもらった。その時、ああ私は酷いことが起きませんようにと祈っていたけど、そういうことが起きても大丈夫と思うことが大切なんだとハッとさせられた。
大学生になってから暫く経った頃には、突然の腹痛もいつの間にか少なくなってきた。別の用事で病院に行った時に「お腹の調子が治りました」と先生に報告したら「やったじゃん!」とグーサインをしてくれたのが嬉しかった。治るまでにかなり時間を要したし、病気と言わないまでも今もお腹がやや弱くはあるが、十分付き合っていける範囲である。

10kgのダイエットに成功

コロナ禍で迎えた大学院生時代。とにかく自分に自信がなかった。周りの友人たちは就職をして、彼氏もいる。私はまだ大学に残っており、交際経験も少ない。自粛を要されるこの状況で、自分に自信をつけるためには何ができるだろうと考え、思いついたのがダイエットだった。
ダイエットのいいところは、ジムに通うなどしなければ無料でできるところ。丁度コロナ禍で外食の機会ももっぱら減り、食事量も調節しやすい今だからこそできると思い、開始することにした。
まずは今までダイエットが続かなかった理由として、炭水化物を抜いて生理が止まってしまったことや、プチ断食や筋トレがあっていなかったことを思い出した。そして流行っているからやるのではなく、自分の特徴に合った形式で行えば続くのではないかという結論に至り、私の特徴は以下の三つであると整理した。

  1. 記録し、それを公開すると続けられる傾向にある

  2. 運動が嫌いだけど散歩は好き

  3. 食事のバランスが体調に影響しやすい

これらをもとに"あすけん"というアプリで食事や体重記録を公開し、毎日散歩を行うこと、炭水化物は抜かずにバランスよく全体量を減らすことでカロリー調整を行うことを実践した。すると、あすけんでの記録や自炊が楽しくなったほか、ラジオを聴きながらの散歩も日課になってきた。キツいダイエットをしていないので体重は1ヶ月に1キロペースと、かなり緩やかな減量をしていたが急激な減量は体調不良やリバインドを招くと知っていたので、根気強く続けた。
やがて8ヶ月経った頃に、8キロの減量に成功した。目標体重になったのでダイエットを辞めたが、実家を出て完全に自分の裁量で食事が取れるようになってた今は、そこからさらに2キロ痩せた。
ダイエットを終えて、まず一つのことを達成できた喜びが一番大きかった。そして勉強においても恋愛においても、世間的に良しとされる王道を考えるのではなく、自分なりの方法でやってみるということに軸を置くことができるようになった。

これから健康を目指すには

以上の体験から、これから健康に生きるために何ができるだろうと改めて考えてみる。まず今悩んでいることは、喉の病気になりやすいことと、風邪を引きやすく、それが長引いてしまうこととである。
成功体験からこの改善のヒントを探ってみると、過敏性腸症候群の経験からは心持ちが身体に影響していることがよくわかる。先生も初めからそれを理解していたからこそ、ほぼ会話で終わる診察をしていたのだろう。さらに、長期休みに症状がよく出ていたことからも、考えすぎは良くないと言える。ある程度「なるようになるさ」というマインドを持つことも大切だ。
また、症状を繰り返すことそれ自体がストレスになっていたということが言える。このストレスから解放されるためには、症状が起きても大丈夫だったという経験を積むことが必要である。具体的には薬を持ち歩いて安心感を得ながら、例え喉に膿ができても、声が出にくくなっても、何度風邪を引いても大丈夫だと思う。それこそが、結果的に気付いたら症状を繰り返さなくなっていたということに繋がるだろう。
次にダイエットの経験からは、世間に流れている情報や流行に左右されない方がいいことがわかる。それよりも、自分の特徴をベースに独自の方法を実践することが大切であると言える。

具体的な対策方法

喉の病気も風邪をこじらせやすいことも、免疫力とは切っても切れない関係である。ならば、自分に合った方法で免疫力を高めればいい。まずは私生活から体調不良になりやすいパターンとその対策を整理する。

  • お風呂に入らずにソファで寝てしまう
    ⇨毎日お風呂に入ってベッドで寝る

  • 寒暖差アレルギー(鼻炎)の対策をしない
    ⇨寒暖差が7度ある時はアレルギー薬を飲む

  • 健康な時に過信して予定を詰めすぎる
    ⇨1週間に1日はゆっくりする日を作る。出先でも動きすぎないように行きたい場所を絞る。

また、ダイエット時の経験をもとに記録好きである特徴を活かしてできることを考えてみる。

  • 日記での記録を続けて心身の傾向を知る

  • 歩数計のアプリを入れ、余裕のある日は遠回りを心がける

  • 腹八分目を心がけ、1日の中で食事のバランスをとるようにする

  • やりたいことはとりあえずメモに記録して、後から実現可能な数に絞る

これらのことをやったからといって、実際に健康になるかはわからないが、治らないと思った病気が治ったことや地道ながらも減量を成功させたことを糧にしてやってみる価値はあると思っている。
今生きがいになっているnoteで文章を書くことも、生活に必要な労働も全て健康があってこそである。
自分の体調の悪さに少々ナイーブになってしまう時もあるが、今日振り返ったことを通して健康への道を歩んでいきたい。

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