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【\地方創生/ライトノベル・ゲーム制作】『キミはどこから来て、どこへ行くのだろうか?』

僕たちは今、地方のとある古本屋を舞台とした「ライトノベル」と、それをゲーム化した「ノベルゲーム」を制作している。

今回のテーマは「ホラーミステリー」
小さな古本屋に住み着いた地縛霊の少女と主人公の男子大学生が、度々起こる難事件を解決していくという物語。
この物語の中には、実際に存在するお店や人、地域独自の歴史や文化なども盛り込んである。まさに、地方創生ライトノベルだ。

僕たちは、ライトノベルやゲームという誰もが手に取りやすい媒体を通して、地域の魅力から企業の魅力までを伝えていきたいと考えている。
これまでの広報手段には、テレビCM、ラジオ、新聞などのマスメディア。最近だと、SNSでの広告やYouTubeなどでのインターネット広告が挙げられる。世代によって使用する媒体に大きな差がある現代において、そのどちらにも伝わる手段とは何か。

そう考えた時に思いついたのが、映画やゲーム、小説だった。
面白い作品、感動する作品、そういった「素敵な作品」には誰しも人は心を揺さぶられる。未だ記憶に新しい大ヒット映画『君の名は。』では、興行収入約250億円、観客動員数は計19,397,589人にも昇ったという。不朽の名作と謳われるジブリシリーズも、社会へ強いメッセージを訴えつつ、人々の心に刺さる作品として未だ輝き続けている。

そんな「感動」を、僕たちも届けていきたい。
そして、その物語の中に、実際の景色、人、歴史が詰め込まれていたら素敵ではないか。今回の舞台は富山県高岡市にある小さな古本屋。僕たちが日頃とてもお世話になっているお店だ。この物語を通して、古本屋の魅力と、僕らの住む富山県高岡市の魅力が読者の方々に届くと嬉しい。

そして、最後にちょっとだけ、僕たちの社会に対する考えを思いを、後日談として聞いてくれるともっと嬉しい。

処女作となる『君はどこから来て、どこへ行くのだろうか?』を魁に、僕たちはまだまだ微力ながら、それでも全力で、誰かのためになる物語を作り続けていきたいと思う。


物語を作るに至った経緯

インターンシップを受け入れてくださった「株式会社プロジェクト地域活性」の皆さん

この物語を作るに至ったのには経緯がある。
それは、僕がインターンシップで東北へ訪れたときのこと。
僕は、一冊の本と出会った。

今日、あの海辺の街に出会う
宮城県気仙沼市が発行している移住ガイドブック

気仙沼市移住・定住支援センターMINATOさんに置かれていた一冊の本。
全体で64ページとかなり薄めの短編小説で、主人公は東京の貿易会社の事務職員として働いている女性。友人からの連絡がきっかけで気仙沼市へと訪れることになり、この地域の魅力にどんどんと惹き込まれていくというお話。

この本を読んだときに「こんな伝え方があったのか!」と僕は衝撃を受けた。これまで地域の情報を発信する手段として見てきたものの多くは、パンフレットやホームページ。例えば移住がテーマだとすると、どれも「移住を考えている人」にしか届かないものばかりだった。

そんな中で、僕のこれまでの常識を覆してくれたのが、この本だった。
読者は小説として面白いから読み進める。そこには何の疑いも抱かない。
けれど、後々思い返してみれば、出てきた人や場所は現実そのもの。一冊の小説を読むだけで、自然とその魅力に惚れていると後から実感する
「・・こんな自然な流れを作りたい。」

それから、僕はこの一冊の短編小説を見習って、地域や人、お店をテーマにした小説を書くようになった。そして、今やっとお金が溜まり、出版できる環境が整った、という訳である。


物語を二人三脚で作っている相方との出会い

「北海道と富山」
プロジェクトの中心となる二人が住むのは、日本の北端とド真ん中。
ここに沖縄の民が揃えば、日本の両端が揃ってバランスが良いな、などと思いながらも日々黙々と制作を続けている訳だが。

2021年8月。僕たちはインターネット上で出会った。
お互いが学生団体の創設者という共通点から、一度オンラインで顔合わせをしようという流れになり、そこで初めてお互いの顔を知った。
彼に抱いた最初の印象は、人間の皮を着た、何か得体の知れないモノ。

話してみると、頭の回転がとにかく速く、博識だった。
「かつてこれほどまでに頭の切れる人に出会ったことがない。」
僕はそんな彼を前に、まともに言葉を交わすことができなかった。振り返ってみれば、その時感じた悔しさと恥ずかしさが、自分が成長した一つのきっかけ訳だから、良い経験だったなと思う。

そんな彼は、実は「ギフテッド」と呼ばれる存在だった。

一般的な人々と比較して先天的に顕著に高い知性と精神性、共感的理解、洞察力、独創性、優れた記憶力を持つ人々を指す。知的才能保持者。これらの定義は世間的な成功を収める、収めないに関わらない。

Wikipediaより引用

まだまだ日本では微弱な存在である、ギフテッド。
発達障害の一種とされる場合もあり、明確に定義ができないが、兎角ズバ抜けた才能を持っていることに変わりはなかった。

そんな彼と出会ってからの日々は、毎日が新鮮だった。
自分の知らない山の世界、化学の世界、哲学の世界。ありとあらゆる学問について知見の深い彼は、僕に新しいことを教えてくれた。そしてそんな日々を過ごす中で、僕は彼と一緒に何かを成し遂げたいと強く願うようになった。

そして同時に、僕は生涯を通して、素敵な才能を持て余して燻っている人や、その能力の使い道に困っている人たちと共に、さらなる高みを目指していきたいと、そう決意する契機となった。

彼と出会ってから、一年弱。
今では誰よりも話す親友となり、しばしばお互いの夢を語り合っている
そしてそれぞれの夢が、互いの存在ありきだから面白い。

そんな親しい距離にある彼とも、実はまだ一度も直接会ったことがない。
それもあって、僕たちの作品が社会の日の目を浴びる日が来た時に、感動の初対面といこうじゃないか、と楽しく語り合っている。


今後の展開と指針

僕たちが制作しているライトノベル、およびノベルゲームは、物語の舞台となる古本屋にはもちろん、他には富山県内のお店や観光案内所などに置いてもらおうと考えている。

今回の印刷予定部数は数百〜一千部。
大学生のアルバイトで貯めた予算では、このくらいが限界だ。
何にせよ、絶賛制作中のライトノベル『君はどこから来て、どこへ行くのだろうか?(仮)』は、素晴らしいものになると確信している。

日頃、お世話になっている古本屋を舞台とする今回の物語。
その魅力を最大限に伝えるために、作画やシナリオにも相当拘っている。
制作過程では、富山県ゆかりの大学生が力を貸してくれたり、年齢の壁をこえて繋がりあった仲間たちが見えないところで死力を尽くしてくれたりしている。

こんなにもたくさんの有志に支えられてできた作品が、素敵じゃない・・はずがない!魅力のたくさん詰まった物語を、ぜひご賞味あれ!


大切なお知らせ

ここまで紹介してきたライトノベル『君はどこから来て、どこへ行くのだろうか?(仮)』は、8月上旬に出版予定です。
その反響を見て、正式なノベルゲーム化を検討します。

ぜひ皆さん、お手にとって見てみてください!
(※ライトノベルは、無料で配布する予定です)


追記

完成したライトノベルは、想像以上に出版費用が嵩んだため、バイトでためた費用だけではまかなうことができず、泣く泣く有料販売とさせていただく運びとなりました(涙)
また細部にまでこだわって創っていると、制作時間も伸びにの伸び、公開が大変遅くなってしまったことをここでお詫びさせていただきます。

完成した作品は、誰が読んでも面白いものとなっていると思います。
ぜひお手にとっていただけますと幸いです!

2022年8月28日 大窪春己

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