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247.「はたらく」ということは「残す」こと

#私にとってはたらくとは
というテーマを見つけました。

はたらくとは何か。
これは社会人のすべての人にとっての大きな命題かもしれません。

いろんな観点から論じることは出来ると思います。

使命感を持ってはたらく人、命じられてはたらく人、様々な「はたらき方」があると思います。

ただ、安直に「会社の仕事=はたらく」ではないとは思っています。

「はたらく」と聞くと、無意識に今の会社の仕事が頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

果たして、「はたらく」とは何なのでしょう?
問われて初めて考えることかもしれません。
そんなこと考えても仕方ないよ、なんて思う人もいるかもしれません。

検索すると、主な意味としてこう記載されていました。

①うごく。宇津保物語蔵開下「鯛・鯉は生きて―・くやうにて」。古今著聞集20「其の中にへしこめて、―・かぬやうにおしおほひてけり」。平家物語1「聖を追出ついしゅつせんとしければ…またくいづまじとて―・かず」
②精神が活動する。平家物語4「神慮も動き、太政入道の心も―・きぬらんとぞ見えし」。日葡辞書「ココロノハタライタヒト」「キノハタラカヌヒト」。「勘が―・く」
③精出して仕事をする。方丈記「常に歩き、常に―・くは養性ようじょうなるべし」。「よく―・く人だ」
④他人のために奔走する。傾城禁短気「亭主日比ひごろ懇にする馴染甲斐には、こんな所を―・け」
⑤効果をあらわす。作用する。好色一代女2「その銀かね―・かずして居喰いぐいの人は思ひもよらぬ事」。「引力が―・く」
⑥(他動詞的に)(悪いことを)する。「盗みを―・く」「乱暴を―・く」
⑦(文法で)語尾などの語形が変化する。活用する。「四段に―・く」

広辞苑無料検索「はたら・く【働く】」

「精出して仕事をする」とありますが、他の辞典では生計を立てるための労働という意味でも書かれています。
それほど「はたらく」というのと、「生計を立てる」というのは密接な関係になっているのかもしれません。

東京に来て数年、会社員以外の人と会う機会も増えてきました。

経営者、フリーライター、フリーエンジニア、バンドマン、医者などいろんな仕事をしている人に出会いました。

それぞれの「はたらく」という定義は、聞いたことはありませんがそれこそ人それぞれなのかもしれません。

一概に定義づけできる言葉ではないのかもしれません。

仕事と労働も、似て非なるものかもしれませんし、同義の人もいるかもしれません。

僕にとっての、という観点からで話すと、「はたらく」ことは「残す」ことだと思っています。

物書きという立場からすると、言葉も文字も残ります。
物書きにとって、自分という人間がこの世に存在した証拠を残すことが、書くことの大きな意味の一つだと感じています。

営業している人は、営業先の人や企業に良い影響を与えられる。
エンジニアは、新しい仕組みを社会に提供する。
人や企業、社会や何かに「残す」仕事を、誰もがしているのではないかと思っています。

医者や弁護士など専門的な資格のいる仕事もありますが、それはまた僕の想像もつかない何かを、社会に残しているのかもしれません。

人は社会的な生き物だといいます。
社会のつながり、つまり人と人とのつながりは、生物としての欲求の次に人として当たり前としての欲求だと考えています。

そして、「はたらく」には意義も付随しています。
何のために「はたらく」のか。
意識しているか否かによらず、それこそ生活のためかもしれませんが、何かしら存在しているはずです。

穴を掘って、掘ったばかりの穴をすぐ埋め、また掘って埋めるという刑罰「囚人の穴掘り刑」があるのは、何の意味もないことを延々と続けることが苦痛であるということを証明しているといえます。
どうやらただ身体を動かせばいいわけではないようです。

さて、僕にとっての「はたらく=残す」意義。

言葉や文章や表現を通して自分の世界観を世の中に残すこと。
それによって心動かされた人にそのとき感じた想いを残すこと。

自分の努力や挑戦を通して、たくさんの人の人生の選択肢を広げ続けること。
その人たちと共に、想うことが思うようになる理想の世界を創ること。

僕という人間と僕が紡ぐ本で、誰かの世界を広げ、心の底から想っていることを思うように実現できる人生にする、そんな大きなきっかけになること。

僕の「はたらく」その先は、そんな世界を夢見ています。

何のために「はたらく」のでしょうか。
「はたらく」その先は、どんな未来が待っているでしょうか。

この世界に、一つでも多く、一人でも多く、僕の生きた証を「残す」。

さあ、今日も「はたらく」のが楽しみです。

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