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苦手なことから目を背けるべきか

私は電話対応が苦手だ。

新しい職場では基本的に派遣社員が代表電話に出て、対応できない場合は正社員に取り次ぎを行う。

正直に言って最高だ。
苦手なことを他の人がやってくれるため、精神的な負担が少ない。
上司も「慣れるために電話でてみる?どっちでもいいよ~」と提案してくれるけど、決して無理強いするわけではないので今は他の仕事を優先して直通の電話のみ対応している。

でも、ふとこのままでいいのかと考えるようになった。
今いる派遣社員は数年後には入れ替わり、何も知らない新人が入ってくる。

いつまでも今の派遣社員に頼るわけにはいかないし、いつか自分が指示する立場になった時に電話対応の経験がないと困る時が絶対に来る。

そう思った私は徐々に電話対応に慣れていこうと決心したが、なかなか実践できていない。

だって電話対応って怖いじゃないですか。
「電話恐怖症」という言葉も存在し、今や20代~30代の7割以上が電話業務に苦手意識を抱えているらしい。

電話はメールと違って即レスが求められるのがきついし、何より他の職員に自分の電話対応を聞かれているのが気になってしまう。

ここで、苦手なことに挑戦した場合とそうでない場合について考えてみた。

挑戦した場合

・業務に早く慣れる
・自信がつく
・周りから頼りにされる
・他の職員が安心して休める

・そもそも頑張っても給料は変わらないし、評価も変わらない
・恥をかく経験がトラウマとなる可能性

挑戦しない場合

・業務に慣れるまで時間がかかる
・いつまでたっても自信がつかない
・周りから頼りにされず、それを察知してしまう可能性
・今やらなければ数年後もやらない

無理にやる必要がないのでゆっくり考えていきたいが、今もし目を背けてしまったら数年後にはやろうという気は起きないと思う。

実は私、タッチタイピングがまともにできるようになったのはつい最近のことだ。社会人2年目まではほぼ人差し指のみで打鍵していた。

イメージ:某課長

周りの人と比べてタイピングのスピードが遅いことを自覚しつつも、今更ホームポジションから覚えなおすことを億劫に感じていた。

結局、無職期間にホームポジションから覚えなおしてタイピングを矯正したことで気に病むことは全くなくなったが、職場の人に見られる恥ずかしさに耐えられないため就業中であればやらなかっただろう。

他にも、ExcelやPowerPointの基本的な操作など、恥を捨てて新人のうちにやっていてよかったことはある。
というのも、新人のうちは分からなくても周りが教えてくれるが、分からないまま年月が経つと「分かっていて当然」という目で見られ、聞きたくても聞けない状況になる。
さらに自分のプライドを傷つけたくなくて、分かっているフリをしてしまう。

実際にそういう先輩や上司を見てきたから、自分もそうなる気がして新人のうちは恥を捨てるようになった。
「1、2年目辺りで苦手なことやできないことから目を背けてきてしまうと、3年目以降はプライドが邪魔をして恥を捨てることができなくなる」という確信が私の中に生まれたのだ。

正直、何が正解なのかは分からない。

勇気を出したところでその強い決意は他の人には伝わらないし、給料に反映されるわけでもない。恥をかいた経験がトラウマとなって直通の電話ですら拒否反応がでてしまう可能性もある。

でも、一つ確かなことは少しでも自信をつけたいということだ。
上記の通り、新人のうちは恥をかいても少ないダメージで済む。
だから、新人のうちにたくさん経験を積んで、たくさんミスをして、たくさん恥をかくことで将来の自信につながればいいのかな…と考えている。

(まぁ理想は問い合わせが全部メールで受付できるようになることだけど無理なんだろうな…😔)

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

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