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ゴジラ
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
記録としてツイート。先日『ゴジラ』を観た。昭和29年の第1作。すごい。わたし生まれる前。モノクロで重厚。シリアスなタッチ。ゴジラが怖くて良い。シェーとかしてふざけるゴジラより好き。笑
— もりはるひ (@haruhi_mori) September 3, 2016
特撮が、第1作目からして既に凄い! さすが円谷作品。音楽も既に完成している。
1954年の日本映画。世界に誇る「ゴジラ」シリーズの記念すべき第1作。日本特撮界の父、円谷英二が特殊技術を務めた特撮怪獣映画です。2016年の『シン・ゴジラ』まで半世紀以上にわたって全29作もの作品が連綿と作り続けられているのは、本作があったからこそ!
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監督は、『モスラ』、『キングコング対ゴジラ』の本多猪四郎。音楽は、数々の映画音楽を生み出した名作曲家、伊福部昭。特殊技術(現在の特技監督)に、円谷英二。出演は、宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬、ほか。
『シン・ゴジラ』のルーツを楽しめる!
いきなりですが、みなさんは『シン・ゴジラ』、ご覧になりましたか? 庵野秀明さんが監督を務め、若者世代にも大人気でしたね。
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当時わが家でも、家族共通の話題になりました。まず、息子(20代)が友人男子たちと劇場で鑑賞。次に、息子の “激推し” を受けてわたしが配信サービスにて鑑賞。(新着コンテンツに入った時、すぐ観ました!笑) 面白かった~!
その時の感想が、こちら。
ネタバレ見ないよう我慢して、きょうの初鑑賞に臨みました。昭和ゴジラ世代としては、伊福部昭氏のあの名曲が流れるシーンは、興奮&感涙! ストーリー、演出、役者陣の演技、特殊効果…などなど、全体的にまずまず楽しめました。(ただし石原さとみを除く。もっと適役がいたろうに…) #シン・ゴジラ
— もりはるひ (@haruhi_mori) November 12, 2017
鉄子的には「ああーーッ!京急ーーー!!!」って叫んだよね。笑#シン・ゴジラ #シンゴジラ
— もりはるひ (@haruhi_mori) November 12, 2017
『シン・ゴジラ』の感想は、また追々、別の機会に書く予定です。お楽しみに♩
・・・
さて、わたしが初代『ゴジラ』(1954年)を観たのは、息子が劇場で『シン・ゴジラ』を観てきた少し後―― くらいの時期でした。巷の盛り上がりに乗って、当時加入していた Hulu でも「ゴジラ」シリーズの旧作が配信されておりまして。
『シン・ゴジラ』の影響で旧作ゴジラにも興味津々の息子と、昭和ゴジラ後期世代のわたし。ふたりで観ました。
予告編はこちら。
いや~、予告編からすでに最高ですね!
「人類最後の日 来る!」
「水爆が生んだ 現代の恐怖!」
とか
「恐るべし!」
「大東宝が放つ!」
とか、差し挟まれる謳い文句がまた、良いではありませんか!♡ 迫力ある手書き文字も、たまりません! (フォントとか、まだ無い時代) 昭和の映画ならではのこの感じ。独特の味がありますよね~♩
・・・
一方、昭和のゴジラも、平成のゴジラも知らずに育った20代・息子。『シン・ゴジラ』ではじめてゴジラ映画を知り、いたく感銘を受けた彼は、初代『ゴジラ』を観て、とても感慨深かったそう。
というのも、彼が最初に観た『シン・ゴジラ』では、象徴的な伊福部昭のあの音楽や、タイトルロゴなど、随所で旧作を踏襲―― 第1作から連なる「ゴジラ映画」へのリスペクトがたくさん詰め込まれているから。
初代『ゴジラ』を知ることによって
「ああ! あの描写は、この部分に対するオマージュなのか!」
と、彼の中で点と点がつながり、シリーズ全体の奥行きや、先人たちの偉業を体感できたのかもしれません。
重厚で、不気味で、怖い。それが良い!
わたしにとって一番馴染み深いゴジラは、小学生の頃に映画館やテレビで観た『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』、『ゴジラ対メカゴジラ』など―― カラー作品になってからのゴジラたち。
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当時のゴジラは子どもたちの人気者で、その “大きさ” や “強さ” への憧れから、チビっ子たちが「ゴジラがんばれー!」と応援する対象だったように思います。
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そのイメージがあるので、モノクロで描かれる初代ゴジラは、とても重厚で、不気味で、怖く感じました。
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でも、その “不気味さ” や “怖さ” こそが良いのです!
先ほどご紹介した予告編にも謳われていますが、本作は
「水爆が生んだ 現代の恐怖!」
を描いた作品。
一時は「子どもたちの人気者」路線へ舵を切ったこともありますが、シリーズを通して根底にあるテーマは「戦争や核兵器への恐怖」、「人間の愚かさ、身勝手さ」なんですよね。
1954年11月3日、特撮映画製作を熱望していたスタッフが、当時社会問題となっていたビキニ環礁の核実験に着想を得て製作した、第1作 “水爆大怪獣映画” 『ゴジラ』が公開される。身長50メートルの怪獣ゴジラは人間にとっての恐怖の対象であると同時に、煽り文句などで「核の落とし子」「人間が生み出した恐怖の象徴」として描かれた。また核兵器という人間が生み出したものによって現れた怪獣が、人間の手で葬られるという人間の身勝手さを表現した作品となった。
(出典: Wikipedia 「ゴジラ」より)
娯楽作品でありながら、社会的なテーマを問う―― 円谷英二さんが同様に手掛けた、初期の「ウルトラマン」シリーズにも通ずるものがありますね。
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こんなふうに親子2代で、どちらの世代から観ても「すごいなぁ!」という想いを得られるのも、長く続く「ゴジラ映画」ならではの良さだと思います。
特撮が、音楽が、とにかくスゴイ!
東宝のオフィシャルサイトを見てみると、ご覧の通り、トップページはこんなふうになっています。
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『シン・ゴジラ』と初代『ゴジラ』が、バーン! 「ゴジラ」が東宝を代表する看板コンテンツだということがよくわかります♩
ちなみに、去年の秋、成城から二子玉川までお散歩した時に、たまたま東宝スタジオの前を通りかかったことがありまして。ほんとに偶然、知らずに歩いていたので、とても感激しました!
思わずパチリ。閑静な成城の住宅街に突如現れるゴジラ! かっこいい!!
▼ 東宝スタジオ・公式プロモーションビデオは、こちら。
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そんな東宝が最初に世に送り出した『ゴジラ』第1作。みどころは、日本特撮界のレジェンド・円谷英二による特撮シーン!
先にご紹介した予告編を観ただけでも、
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1954年(昭和29年)に! この技術!
スゴイ!!
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と驚かされますが、作中では他にも――
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高圧鉄塔が溶ける!
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国会議事堂を破壊! どの特撮シーンも、クオリティが素晴らしい。
日本の特撮映画は、円谷英二が創始したと見てよい。円谷は第二次世界大戦前に映画界でカメラマンとして働いていたが、映画『キングコング』に出会い、同作に使用されている特殊撮影技術に興味を惹かれ、その研究に没頭した。戦時中はその経験を活かし、戦争映画とくに空戦ものを多数制作した。そのため彼は戦後に公職追放の処分を受けたが、公職追放が解けると映画『ゴジラ』の制作に特撮監督として参加し、その後のSF映画・怪獣映画・特撮テレビシリーズといった日本の特撮の礎を築いた。
(出典: Wikipedia「特撮映画」より)
中でもわたしが驚いたのが、市街地のミニチュアのエピソード。
ゴジラの足をめり込ませるため道路を二重にしていたが、撮影前にスタッフが踏み抜いてしまうことが相次ぎ、修復に時間がかかった。
――とのこと。すごいなぁ! 昭和の特撮マンたちの熱量が伝わってきます。
特撮シーンの素晴らしさは、わたしのつたない言葉だけではお伝えしきれないので、“百聞は一見に如かず”、ぜひ、あなたのその目で観て確かめていただきたいです♩
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もうひとつの “推しポイント” は、名作曲家、伊福部昭さんの音楽!
うぉぉー! カッコイイ!! 滾るぅぅー♡笑
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わたし、伊福部さんの映画音楽が大好きなのですが、こちらの『宇宙大戦争』のマーチも有名ですよね。
この曲は『シン・ゴジラ』でも「ヤシオリ作戦」のシーンに使われていて、もう激アツでした! 聴いていると、なぜだか涙がこみ上げてくるんですよねぇ。不思議。
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先日「午前十時の映画祭」で観に行った『座頭市物語』(1962年)の音楽も、伊福部昭さんでした。これも良かった♩
『座頭市物語』を観た。
— もりはるひ (@haruhi_mori) August 23, 2021
いやぁ、うれしい! 大好きな勝新・座頭市シリーズの記念すべき第1作!
市っつぁんのドスの利いた江戸弁。腰の低い普段の姿と、殺気を漂わせる瞬間のギャップ。痺れます〜♡#座頭市物語 #午前十時の映画祭11 #映画好きと繋がりたい #映画好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/DFfK2JJ1fP
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それでは今回の記事は、ワクワクと興奮をもたらしてくれる、ゴジラの鳴き声でお別れを。
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