フレンズ/ポールとミシェル
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
1971年のイギリス映画。15歳の少年ポールと、14歳の少女ミシェル。10代の二人はパリの動物園で出逢い、互いに惹かれ合い、恋に落ちます。彼らの駆け落ち、妊娠、出産を描いたことで話題になり、世界的にヒットした純愛ラブストーリーです。原題 "Friends"。
出演は、「ミシェル」役にアニセー・アルヴィナ、「ポール」役にショーン・バリー。監督は、『007は二度死ぬ』、『007 私を愛したスパイ』、『007 ムーンレイカー』のルイス・ギルバート。
ずっと心に残る、想い出の映画。
今回の映画 note は『フレンズ』! ああ、わたしの想い出の映画。まずは、あれこれ言う前に、こちらの冒頭シーンをご覧いただきましょうか♩
いいですねぇ~♩ 70年代の風景! 色合い! ファッション! そして音楽!
本作の音楽を担当したのは、あのエルトン・ジョン! ――というわけで、サントラが良いのも推しポイントです。(音楽については後述します)
・・・
主人公の少女「ミシェル」を演じたのは、アニセー・アルヴィナ。フランスの女優さんです。
いや~ん、可愛い~!♡
フランスの小粋なファッションといえば、ベレー帽。とても良く似合っていますね。三つ編みおさげのヘアスタイルと合わせたところも、少女らしくて可憐です。
○ ミシェル(アニセー・アルヴィナ)
14歳のフランス人。画家の父と二人で暮らしていたが、父を亡くし孤児となる。故郷のアルルを離れ、従姉妹のアニーを頼ってパリにやって来たが、アニーは男と同棲中で居心地は良くなかった。ミシェルは、故郷アルルへ戻りたい気持ちを募らせる。
・・・
そして、もう一人の主人公「ポール」を演じたのは、ショーン・バリー。(写真右)
○ ポール(ショーン・バリー)
パリ在住の英国人。裕福な家庭で暮らす15歳。父親の後妻とその連れ子に対して反感を抱いており、ちょっとグレた行動をとったりもするが、根は優しい少年。心通じ合うミシェルをとても大切にする。
ポールも可愛い~! あどけない笑顔がキュートです。
・・・
1971年公開の映画なので、わたしは年代的にリアルタイムでは観ていません。はじめて本作を観たのは、小学校高学年くらいの頃。
まだローティーン(13歳~15歳)と呼ばれる年齢にも満たない、思春期の入口でした。確か、テレビの『水曜ロードショー』で観たんですよね。
わぁ、懐かしいオープニング!
Wikipedia によると、『フレンズ』のテレビ放送は過去に3回あったようで――
○1回目:1977年12月14日/日本テレビ 『水曜ロードショー』
○2回目:1980年2月13日/日本テレビ 『水曜ロードショー』
○3回目:1985年8月2日/テレビ朝日 『傑作洋画劇場』
わたしがはじめて観たのは、おそらく1回目の1977年。当時10歳、小学4年生でした。
最初の放送を観て、一緒に本作に夢中になった仲良しの友人「みーちゃん」と、その数年後にも
「テレビでまた『フレンズ』やるんだって~!」
「きゃ~♡ やった~!」
と大いに湧いた記憶があるので、それが2回目の1980年の放送だったのでしょうね。みーちゃんとわたしは、小学6年生の12歳になっていました。
いやぁ~、さすが Wikipedia 先生。ありがたい。
パリの動物園で出逢うポールとミシェル。家族のこと、自分のこと。会話を交わすうちに、家庭環境への不満など、お互いを知るように。友情から始まった絆は、そのうち自然と「恋」へ発展してゆき――。
クラスでは初潮を迎える女の子もちらほらと増えてきて、だんだんと異性を意識し始めるお年頃。そんな多感な時期に観たのが本作でした。放送された翌日は、もちろん、みーちゃんと一緒に映画の話題で持ち切り!
だって、映画の中の二人、ポールとミシェルは、恋をして、駆け落ちし、大人の手を借りずに自分だちだけの力で生活――
そして、ついには妊娠・出産までもやってのけてしまうんですもの!
恋に恋する10歳~12歳頃のわたしたちにとっては、かなりセンセーショナルな内容でした。でもね、まだ子どもだったので観ながらドキドキはしたものの、全然いやらしい感じはしなかったのです。
ポールとミシェルを演じる主演の二人はただただ純粋で美しく、自然に囲まれたアルルの田舎の風景も素敵だったことを覚えています♩
同時に、“おままごと” ではない実際の “生活” の厳しさを、互いに協力し合いながら乗り越える二人の姿にも「すごいなぁ」と憧れを感じました。14歳で母となるミシェル。15歳で働き、妻子を養うポール。
・・・
副音声など無い時代のテレビ放送だったので、もちろん吹替で観たのですが、この時のミシェルの声がと~っても可愛くて!(吹替は瀬戸薫さん)細くて高い感じの声が、ミシェルの役柄にぴったりでした。
前述の友人みーちゃんとわたしは『フレンズ』が好き過ぎて、吹替の声優さんの声色を真似ながら、
「ポール!」♡
「ミシェール!」♡
と互いに名前を呼び合う「フレンズごっこ」をしていたっけ……。笑
中学へ進学する頃には、当時わたしたちが住んでいた社宅から、他県へ引っ越してしまっていた、みーちゃん。学校の中では一番気が合い、大好きな友達でした。今頃どうしているかなぁ。元気だといいな――。
エルトン・ジョンの音楽に、70年代の空気を感じる♩
冒頭でご紹介した通り、エルトン・ジョンが音楽を担当した本作。今聴いても70年代の空気感がよみがえってきて、なんとも胸がきゅんとします♩
アナログ・レコード盤はこちら。1971年に発売されたものの、サントラ単体では長らくCD化されることがなく、「幻の音源」と言われていたそうです。
その後、シングルB面などのアルバム未収録曲と一緒にCD化され、1992年に発売されたものがこちら。
2枚組アルバムになっていて、ディスク1のトラック10~19が本作の楽曲です。(タイトルに「From "Friends" Soundtrack」と付いているものがそう)
70年代の音楽って、子どもの頃に無意識に聴いていたせいなのか、妙に落ち着くんですよね~♩
切ないラストシーンと、続編。
ネタバレしたくないので詳細は伏せますが、ラストの切ない終わり方も、本作の魅力のひとつ。ああ、もう一度観たいなぁ――。
・・・
そして、そこから続く二人の物語として、続編が作られています。
『続フレンズ/ポールとミシェル』(1974年)
ポールとミシェルの娘「シルヴィ」が大きくなっている! もちろん、わたしは観ましたよ♩ 二人の行く末が気になる方は、ぜひ。
▼ はるひの胸きゅん映画・関連作品
▼ 全作品インデックスはこちら
いただいたサポートは、大切にわたしの「しあわせ時間」に役立てます。いつもより多く映画館へ行けるかも♩