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007は二度死ぬ
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
『007は二度死ぬ』を観た。つ、ツッコミどころ満載過ぎる…笑。スモウ、ニンジャ、ゲイシャ、海女ガール…。ボンドさん、日本人に変装って言うけど、どう見ても日本人には見えない…あはは。 わたしが生まれた年の作品なのね。スペクターが撫で撫でしてる猫ちゃんは、相変わらず可愛かった♡
— もりはるひ (@haruhi_mori) June 21, 2014
1967年のイギリス/アメリカ映画。スパイアクション作品『007』シリーズの第5作で、日本が舞台となっているのが一番の特色。主演は初代ボンド、ショーン・コネリー。原題 "You Only Live Twice"。
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日本人ボンドガールが登場
本作は日本人のボンドガールが登場する唯一の作品としても有名ですね!
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ボンドの任務に協力する日本のエージェント「アキ」役に若林映子(あきこ)。
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ボンドと偽装結婚する「キッシー鈴木」役に浜美枝。
お二人とも美しい。
世界中の美女たちと肩を並べて、このお二人がボンドガールに名を連ねているって、すごいことだと思いませんか?
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/31290519/picture_pc_731669e385c95db74a4cdc49f2dfa964.jpg?width=1200)
そして、彼女たちが所属する日本の諜報機関のボス「タイガー田中」役に丹波哲郎。
丹波哲郎さんは『砂の器』を観て以来、とても好きな俳優さんです。
(『砂の器』を未見の方は、ぜひ! 本当に感動しました! 丹波哲郎の演技がまた、味があって良いんですよ〜♩)
トンデモな日本観! 異色のボンド映画
わたしは『007』シリーズが大好き!♡
これまでの note でも、ボンド映画について、いくつか書いています。
(これらの他にも順次 note にまとめてゆく予定♩ お楽しみに!)
そんな “007 大好き♡” なわたしから見ても、本作はちょっと異色のボンド映画だなぁ、と感じます。
他の “カッコいい” ボンド作品とは違い、こと我々日本人にとっては “笑える” 要素が強い一作と言えるかもしれません。
幸か、不幸か。笑
まだまだ国際化には遠く及ばなかった 1967年当時の日本。(昭和42年。わたしの生まれた年です!)
日本文化についての詳しい考証や監修などもなく、おそらく製作スタッフ(欧米人)のイメージで描かれたであろう、作中の「日本」が、
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とにかくトンデモ過ぎて!!
笑うしかない!!
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『新婚さんいらっしゃい!』の桂文枝師匠のごとく、ズコーッ! と椅子から転げ落ちたくなるシーンが満載です。
「007じゃないみたい!笑」
と思ってしまうくらい、ちょっとおマヌケな描写が面白い♩
ツッコミどころ、いろいろ。
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蔵前国技館(懐かしい!)のお相撲が出てきたり、
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ボンドが浴衣を着て、うれしそうにしていたり、
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/31283522/picture_pc_743e1b3275f3239b4825839f56d526ca.jpg)
任務のため、白無垢姿の浜美枝と紋付袴のボンドが偽装結婚したり――。
そこまでは、まあ良いですよね。うん。日本が舞台なのだし。
されど!
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/31283709/picture_pc_f4b06d2f91293509becbfdc274ab0a09.jpg?width=1200)
日本人と偽装結婚した上、「轟太郎」と名乗ってボンド自身も日本人になりすます作戦というのは……いくらなんでも無理があり過ぎ!
MI6、意外と作戦立案が雑なのね……?
それでも、すんなり現地に溶け込めている体(てい)で、強引にストーリーは展開。笑
それにしても、いつもは英国製のスーツでビシッとキメているボンドの “首に手拭い” 姿。
これはレアです! 本作ならでは!
・・・
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/31284604/picture_pc_caa70e98b09a4bc3a61f02d063ce150e.jpg?width=1200)
お城にて。タイガー田中(丹波哲郎)に案内され、「日本の特殊部隊」の訓練風景を視察するボンド。
これ、忍者部隊なの!笑
人型の的に手裏剣を投げているんです。(なぜか忍者装束じゃなくて、道着姿で……) ロケ地は姫路城とのこと。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/31284919/picture_pc_814584ecf1014ffd4c8c585011a3a1b9.jpg?width=1200)
た、丹波さん……?!?!
もう、わけがわからない……。笑
・・・
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/31285016/picture_pc_13c211bf7abaf81b92cc533bab85e4b0.jpg?width=1200)
一番わからなかったのは、このシーン。
謎の “和風に設えました” 的な空間。画面右手には、お風呂がありまして――。
女性たちが寄ってたかってボンドの体を洗ってくれる、という……。
でも、場面の流れからするといわゆる風俗店的なサービスではない(?)らしく、どちらかというと、銭湯に昔いたという “三助” さんのような雰囲気。
でも、待って!
丹波さんも、ボンドに「これが日本流のおもてなしなのさ」的な紹介の仕方をしているけれど、
「それ、全然普通じゃないから!」
「製作陣よ、何をどう解釈したら、その演出になった!?」
と、ツッコまずにはいられません。笑
・・・
おわかりいただけたでしょうか?
本作を観る時は、1960年代当時の「欧米から見たニッポン」に思いを馳せつつ、おおいにツッコミを入れながら、ヘンテコ演出のおかしみを味わうのが正しい楽しみ方かと♩笑
恒例、オープニング・タイトルの楽しみ
『007』シリーズといえば、毎回楽しみなのがオープニングのタイトル・シークエンス!
他作品の記事でも、それぞれオープニングをご紹介しています。
よろしければ、併せてどうぞ♩
▼ 007 ロシアより愛をこめて
▼ 007 ゴールドフィンガー
上記2作のデザイナー、ロバート・ブラウンジョンに替わって、本作ではモーリス・ビンダーが担当。
『007』シリーズのタイトル・デザインの多くは彼のもので、第1作『007 ドクター・ノオ』(1962年)と、第4作『007 サンダーボール作戦』(1965年)~第16作『007 消されたライセンス』(1989年)の計14作品を手掛けています。
主題歌『You Only Live Twice』を歌うのは、フランク・シナトラの娘であるナンシー・シナトラ。いいですね~、60年代っぽくて♩
007の象徴、ガンバレル!
モーリス・ビンダーは、『007』シリーズの象徴とも言えるガンバレル・シークエンスを創り出した生みの親でもあります。
これね♩ カッコいいですよね~!
歴代ボンド、それぞれに個性があります。
ところで、第1作~第3作までの最も初期のガンバレルは、ショーン・コネリー本人ではなくて彼のスタントを担当したボブ・シモンズだったんですね! 知らなかった!!(“ピョコッ” とステップするやつ)
コネリー本人のガンバレルは、膝を曲げて腰を落とすスタイル。で、ちょっとグラグラッとする。笑
わたしが好きなのは、比較的新しめのピアース・ブロスナンか、ダニエル・クレイグのガンバレルかなぁ♡ 体幹がしっかりしてそう!笑
「10分以上も、ひとつひとつ見ていられないよ~!」という方には、すべて同時にまとめて見られる短い動画もありましたので、こちらをどうぞ。
ネコチャン♡
最後に、ドナルド・プレザンス演じる「スペクター No.1」こと「ブロフェルド」がいつも抱っこしている猫ちゃんのことを。
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ネコチャン♡ ネコチャン♡ 可愛い!!(興奮)
それまでの作品では、いつも手元しか映らなかったブロフェルド。本作は、彼の顔がしっかり映る初めての作品でもあるんですよね。
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Oh, ラスボス感。1960年代なのに特殊メイク技術がすごいです。
ネコチャンが可愛すぎて、「ネコチャンまとめ動画」も見つけました♩
ひたすらナデナデされている♩笑
2:00あたり、本作のシーンで、ブロフェルドの腕から逃げ出そうと「うがぁぁぁぁ!」と必死にもがいてるところが可愛いですよね♡
▼ 007シリーズの関連作品
▼ 全作品インデックスはこちら
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