ニュー・シネマ・パラダイス
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
1988年のイタリア映画。シチリアの小さな村にある映画館「パラダイス座」。その映写室を遊び場のようにして育ち、映画に魅せられた少年トト。彼が父のように慕っていた映写技師アルフレードとの交流を中心に描かれる思い出の日々――。映画への深い愛とセンチメンタルな涙あふれる感動のヒューマン・ドラマ作品です。原題 "Nuovo Cinema Paradiso"。
出演は、サルヴァトーレ(愛称:トト)役にサルヴァトーレ・カシオ(少年期)/マルコ・レオナルディ(青年期)/ジャック・ペラン(壮年期)。アルフレード役にフィリップ・ノワレ。
監督は、『みんな元気』、『海の上のピアニスト』、『鑑定士と顔のない依頼人』のジュゼッペ・トルナトーレ。音楽は、2020年7月に亡くなったイタリアの大作曲家、エンニオ・モリコーネ。
涙なくしては観られない、名作中の名作!
感動の名作としてあまりにも有名な本作。未見の方も『ニュー・シネマ・パラダイス』というタイトルくらいはどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。(あの感動をこれから味わえるなんて! なんとも羨ましい♡)
主人公は、映画監督として成功している男性、サルヴァトーレ(ジャック・ペラン)。故郷シチリアにいる母から、ある人物の訃報を電話で知らされます。
亡くなったのは、幼い頃から親しくしていたアルフレード(フィリップ・ノワレ)。
彼は、サルヴァトーレがまだ「トト」という愛称で呼ばれていた子ども時代、足繁く通った村の映画館「パラダイス座」の映写技師でした。
サルヴァトーレは、故郷のパラダイス座のこと、アルフレードと共に過ごした幼い日々や青春時代のことを思い返し――
というのが、本作の導入部分。
・・・
これから観る方々に、この素晴らしい作品を最大限に堪能していただきたい(ほんとに、ほんとに!)ので、その先のエピソードなど、詳しいことは伏せておきます。
機会があれば、ぜひぜひ、本編をご覧になってみてくださいね♩
素晴らしいエンニオ・モリコーネの音楽♩
本作の音楽を担当したのは、イタリアの巨匠、エンニオ・モリコーネ。『ニュー・シネマ・パラダイス』をここまで世界中に知らしめたのは、彼の素晴らしい音楽があってこそ!
どの曲も素敵なのですが、わたしが特に好きなのはこちらの『愛のテーマ』(Tema D'amore)。
ああっ……だめ。聴いているだけで涙が……(うるうる)
大好きなこのシーンの感動がよみがえります。(大粒涙)
あふれる映画への愛♡
映画館が舞台になっている本作では、たくさんの古い映画が作中に登場します。
こうして並べると、すごい数ですね!
中には、わたしが映画 note に書いている作品も。
ラインナップを見ていると、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の映画愛が伝わってきますね。この中に、あなたの知っている映画はありますか?
「劇場公開版」と「完全版」のこと。
本作はいくつかのバージョンがあって、観る時はちょっと注意が必要かもしれません。
わたしは最初に観たのが「劇場公開版」。で、その後「完全版」を観たのですが――
いやぁ~、バージョンが違うと作品の趣きが全く違う!!
わたしは「劇場公開版」(短縮版)で大感動したクチなので、正直なところ「完全版」(長尺版)に追加されたトトの後日談などは、
完全に蛇足! 台無し!
と感じてしまいました。
そんな訳で、これからはじめてご覧になる方には「劇場公開版」の方をおすすめしたいです。個人的に。その後、さらに興味があれば「完全版」も試しに観てみます?――という感じかな。(わたしは観ないけれど……笑)
人気の名作なだけあって映像ソフトもいろいろあるようで、「○○版」という名前が乱立していてややこしいのですが、目印は「尺」(上映時間)。3時間近くある長尺の方ではなく、2時間ちょいの「短い方」と覚えていただければ迷わずに選べるかと思います。
・・・
それでは最後に、クリス・ボッティとヨーヨー・マの豪華な共演で、こちらの曲を。大人なムード……やっぱり名曲ですね♩
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