私は…と、意思表示する
私は賛成です。
私は理解できない。
私は推進したい。
私は協力できない。
私は…と、自分の意見を言う人に好感を持ちます。
「利用者が納得しない」
「営業担当者が嫌がる」
…と、利用者でもなく、営業担当者でもない人が言ったりする。目の前にいない第三者の、架空の意思を代弁する言い方は、油断すると客観性があるように聞こえてしまう。
この場合、納得していないのは利用者ではなく、この発言者である場合が多い。嫌がっているのも、営業担当者ではなく、この発言者だったりする。
なぜ、「私は納得しない」「私は嫌です」と言わないのか?なぜ、自分の意見を、私は…と主張せず、他人の意見として主張するのか?
反論があった時に、「いや、私ではなく利用者が…」と、矢面に立たなくて済むからかもしれない。
自分個人の意見としてより、優先または配慮すべき他者の意見とした方が、意見の正当性を訴えやすいからかもしれない。
この言いかたをする人は、結構多い。
そして、「確かに、利用者からそういう意見はありそうだな」と納得してしまうケースも多い。
自分の好み、こだわり、主観を、第三者や世間や社会規範や美的感覚、客観性にすり替えて、正当化する言い方。しかも、本人たちは、無意識、無自覚で、悪意は無く、主観と客観のすり替えに気付いていないケースも多い、
だからこそ、しっかり見極めた方がいい。利用者の意見は利用者から聞きたいし、営業担当者の意見は営業担当者から直接聞いた方がいい。
客観と主観の使い分け。誰にも悪意の無い罠に、はまらないようにしたい。
自ら発言する際、責任を持って、私は…と意思表示する。
相手の発言が、私は…でない場合は、主観と客観のすり替えが発生していないか、注意を払う。
そんなことを、心掛けています。
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