見出し画像

タイトルに「雨」が入る曲を集めたら何もかも好きすぎた件〈前半〉 【6】


下手なラノベみたいなタイトルになった。

6月も中盤。今回は自分のライブラリで、「雨」「傘」「rain」「umbrella」の4つのワード検索をして、プレイリストを作ってみた。そうしたらもう笑っちゃうくらい好きな曲しかなくて。自分の好きな曲の系統を話すとき「…雨、ですね……」って言おうかな、というレベル。濡れて不快な足と低気圧でずーんとしていたけれど、少しテンションが上がった。では、参ります。今日は前半!

#はるのプレイリスト 前回はこちら🔻


1.『Umbrella』 YUI

ン〜〜〜、好きすぎる゛。

ちゃぷ ちゃぷ 雨がふる二丁目の路地
あなたを迎えに駅までゆくの
ちゃぷ ちゃぷ 本当はケンカしたから
放っておきたいけれど
黒い傘忘れてた だから

今夜も帰りが遅いね

一体何年前に知ったのか覚えていない。ずっと好き。

曲が進むにつれて、情景の見え方が変化していく。1番2番、そして最後に毎回入る〈今夜も帰りが遅いね〉が、どんどん不穏な色へと変わっていくあのゾワワ……! な感覚をぜひ味わってほしい。あえてCメロでふっと我に帰るのが苦しさを倍増させる。これ変に語るより聴いてもらう方が早い。聴いて!(ぶん投げ)


2.『傘』 King Gnu

音が好き。これ、本当に音が好き。
音のどういうところが好きなのか、素晴らしいのか、説明するスキルが私にはない。断言すな。

ほかの曲では聞いたことないような楽器が至るところで舞っている。鳴るというより舞うのイメージ。転調パレード。あと、私は半音下がる/上がる音の動きフェチだから、それが多いのも好きな理由かも。好き要素てんこもり。〈運命でしょ?〉の妖艶な、美しい人が唇の端だけをクイッと上げるような魅惑の感じも好き。土砂降りの日、窓の景色の解像度が最低に荒い車の中でタバコ咥えながら聴きたい曲。吸えんけど。


3.『六月は雨上がりの街を書く』 ヨルシカ

同じヨルシカの『雨とカプチーノ』『雨晴るる』もヒットした。

窓映る街の群青 雨樋を伝う五月雨さつきあめ
ぼうとしたまま見ている 雫一つ落ちる 落ちる

ため息が出る。紡がれる言葉が美しい。小説を読んでいるとき、ある表現にガツンと脳裏を殴られるような衝撃を、音楽で受ける。ヨルシカの曲は朗読でも聞きたい。そして歌詞の漢字までちゃんと見てこそ本領発揮すると感じる。「しずく」も、「滴」じゃなくて「雫」なの。

ヨルシカの曲には正直難しくてわからないなと思う部分も、全体的に理解が及ばない曲もある。でもそれを含めて好き。それをわかるようになりたいし、わからないままでもいたい。


4.『Rainy Friday』 ちゃんみな

病気にかかったみたい 少しも悪い気はしないよ

恋がピンク色、愛が赤色だとすれば、ちゃんみなの曲で描かれるのは臙脂色にも紫色にも見える濃い感情だと思う。焦がれる想いも憎しみも後悔も恍惚とする感覚も、表し尽くせない数の心がない交ぜになった色。しかし黒ではない。そこには必ず血の色、赤がある。

〈Tokyoも眠る〉と繰り返される終盤に思うのは、「東京」って、ずるい。どこで使われていても様になる。それ一つだけで詩的な、意味深な響きをもつ地名は「東京」以外にないと思う。

いつかちゃんみなのライブにも行ってみたいなぁ。


5.『Rainy Days』 Kis-My-Ft2

キスマイさーん、サブスク解禁してくれ〜〜〜泣
↓ 下から一部分だけ聴けます。

「雨」に関連する曲が好きな理由の一つに、「ダークな雰囲気」があると気付いた。これまでの4曲を見れば一目瞭然というやつ。もはや性癖みたいなもの。

でもこの曲は「雨」を、〈くすんだ心を洗い流してくれる〉〈優しく抱きしめてくれた〉〈悲しみも涙も全部包み込んでくれる〉と表す。雨を、救いの象徴として見ている。恵みの雨。その優しさが好き。好きなグループがこれを歌ってくれる事実が嬉しい。

そのままでいいんだよ、一度ゆっくり歩いてみよう、と隣で微笑んでくれる安心感に気持ちが和らぐ。鬱々としてるときにこれ聴くと毎回ほろほろきてしまう。大切な曲です。

止まない雨はない やがては虹となり この空彩ってくれる
ほらゆっくりと踏み出そう 焦らなくてもいいさ
青空 僕らを 照らしてくれる




後半はまた!
プレイリストのリンクも次回載せます。
雨のおともにぜひ、気になった曲を聴いてもらえたら嬉しいです。

🔻後半はこちら!


この記事が参加している募集

私のプレイリスト

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?