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波累の話⑤

〜弟と父と私〜

最近あった悲しい事。
それは弟の離婚騒動。
よくよく話を聞いていたら、父と同じ事をしていた。
私は、勝手にフラッシュバックして動揺した。
トラウマ?になっているのかもしれない。

私達の両親が離婚した時、
私は小6、弟は小4。
弟は転校して小5になった。
弟は迷う事なく、母と行く事を決めていた。
母と二人暮らしになってから、寂しい思いもたくさんしたはずだ。

私の父は、離婚後しばらくしたら家に帰ってこなくなった。
理由は知らない。

父もいなくなった。

私は祖父母に育てられた。
ずっと三人で暮らした。
数年後、私はある程度の事実を知る。
父は大いに自分勝手で、
祖父母に迷惑をかけ苦しめ続けていた。
最低な父親。
弟は見た目もさることながら、これまで歩んできた道も、
今も父にそっくりなのだ。

弟が結婚して、子供が出来て、お父さんになった。
家族として、不安も心配もあった。
だけど、会う度、弟と子(甥)が仲良くしているのを見て、
とても安心したし、嬉しかった。
しっかりした奥さんに感謝していた。
それが、まさかこんな事に。

子供の頃、
私達が経験した事と同じことだけはしてほしくなかった。

こんなに遺伝するもの?
歴史は繰り返される?

母との言い争いも、発端はここだ。
この話から、当時言えなかった事や思っていた事を
泣きながら、お互いにぶつけあったんだ。

そこから、弟と母との間にあった色々も聞いて、
またしてもダメージを受ける。
父のことは、頭の中で箱に入れて鍵をかけて封印していたのに、
一瞬で鍵は爆破され、記憶が飛び出した。
二度目はきつい。



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