『魔法少女まどか☆マギカ』-さやかと杏子にみる愛-
「ねえ、杏子。私、幸せだったとは言えないかもしれないけれど…、でもね、決して不幸な人生だったなんて今は思ってないんだ。」
「誰かの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない。」さやかは二の句を継ぎ、悲哀の香気を放ちながら話す。
「私は魔法少女の酷薄な宿命を感じたの。あんな、魂のない抜け殻のような身体になってしまい、大切な人に好きって気持ちも伝えられなかったり…この世界は本当に大きな代償を払ってまで守る意味があるのかって一人疑念に駆られたり、そんなことで。もうほとほ