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小説 これは私の夢のはなし

🐑#006 夢から覚めても夢のはなし

それは真夏のある朝方の夢だった。

いつものように楽しい夢がもうすぐ覚める。
ふわふわとモヤがかかっている。
ゆっくりと目が覚めて霧が消えてゆく。
わたしはまだ夢の中にいた。


「だれ?」わたしは叫んだ。
目の前に知らない男性がこちらを見ている。
かなり距離がある。
「あんたこそ、誰だよ?」
男性はわたしを食い入るように見て言った。
そう、歳は20代後半だろう。
一重で鼻が高い口は一文字にしている。
髪は短く切られていて爽やかな感じだ。
「はっ?こわい。さよなら。」
後ろを向きかけてその場をに去ろうとしている
わたしに男性は叫んだ。
「待て待て。ちょっと待って。待ててば。
おい、おまえ。」
その言葉に振り向いたわたしは自分を指で差した。
「わたしですか?」
「そう、おまえ。名前なんていうの?」
そいつは雑な職質かのように言う。
(受けたことは無いけどたぶんそんな感じ。)
「えっと、ハルです。」
小さく答えるわたしにそいつは言う。
「はっ?聞こえない。ハル? 」
そいつは続けて言う。
「俺はレン。俺、バンドやってんだ。
一度見に来いよ。なっハル。」
続ける言葉が命令口調だ。
しかも馴れ馴れしい。
「うん。わかった。」適当に答えた。
早く目が覚めてくれて思う。この状況、、、。
「約束だかんな。絶対だかんな。」
わたしは頷いて苦笑いをした。
そいつはニコッと笑った。
何かを言ってたが、まったく聞こえないがわたしは頷いていた。

目が覚めてほっとした。

誰だ?何か凄いリアルな夢。
でも何か聞き覚えある声だったな。あの人。
…。

えっと名前はレンだったかな。
わたしはそいつのことはひとつも知らない。

🎸これはわたしの夢のはなし🎸



🎸これは私の夢のはなし🎸 
お読みいただき誠にありがとうございます😊
どなたかの目にとまれば嬉しく思います😃
また夢のはなしでお会いできれば幸いでございます😊




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