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これは私の夢のはなし

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初めて小説もどきを書いてみました。 主人公のわたしが夢のはなしの中で何かを考えて誰かに会うそんな小説を書いてみたいと思いながら書きました。 #001 ~#010までをまとめてみまし…
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小説 これは私の夢のはなし

小説 これは私の夢のはなし

🐑#010 ラストストーリー
目が覚めると窓から日差しが眩しく感じれた。
もう起き上がれない程身体は弱っていた。
長い長い夢を見た。
わたしになっていた気がすると、ハル子は微笑みを浮かべた。

「お嬢様、お庭の桜が満開で綺麗でございますよ。」メイドが少しだけ窓を開ける。

「滝山、夢を見ていたの。」

メイドの滝山は、呟くはる子を優しく見た。
滝山は、ハル子の子供の時からのメイドだ。

「どんな

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小説 これは私の夢のはなし

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🐑#009 ママとわたし温かな中でプカプカとわたしは浮かんでいる。
わたしはひものようなモノにおへそが繋がられている。温かすぎて眠くなる。
ふぁとあくびをすると、外で笑い声がした。

「あっ 今ね。動いたよ。」
*外の声の主*が誰かと話している。

「あなたの時もよく動いてたけど。
    元気でいいじゃないの。」
*誰か*が外の声の主にそう言う。 

「ごちそうさま。また来るわ。」
と遠くで聞

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🐑#006 夢から覚めても夢のはなしそれは真夏のある朝方の夢だった。

いつものように楽しい夢がもうすぐ覚める。
ふわふわとモヤがかかっている。
ゆっくりと目が覚めて霧が消えてゆく。
わたしはまだ夢の中にいた。

「だれ?」わたしは叫んだ。
目の前に知らない男性がこちらを見ている。
かなり距離がある。
「あんたこそ、誰だよ?」
男性はわたしを食い入るように見て言った。
そう、歳は20代後半だろう

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