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和希(かづき):プロフィール


 和希です。はじめまして。よろしくお願いいたします。
数ある記事の中から、お立ち寄りいただきありがとうございます。
半導体入門を考えている人にむけた記事を書いてます。
記事のほうにも、お立ち寄りいただければ、うれしいです。 

半導体記事の見出し画像が、なぜ水平線?

 半導体の記事って、ICチップ/LSIチップや、パソコンかなにかの部品がたくさんならんだ写真や絵が多いですね。なぜ、私が記事の差異化に水平線を使ったのか、ざっくり、3つ理由があります。

  1. 私の専門は、半導体と言ってもIC/LSI系でなく、半導体発光素子だから

  2. 半導体の微細なモノづくりを海で例えたいから

  3. この写真、とっても気に入っているから

 1について。
ICチップ/LSIチップの写真や絵って、黒いブロックにちょっと曲がった足がたくさん生えてる絵ですよね。現代っ子は見たことないかもしれませんが、よく「ゲジゲジ」って言われてます。
パソコンか何かの部品が緑色の板に並んでいる写真、あの中には、半導体じゃないものも混ざっているんですよね。
で、私の専門は、半導体発光素子なのですが、これらと見た目が全く違います。光を出すので、透明な窓がついてます。黒よりも白のほうが多いです。形も千差万別、バラエティに富んでます。いつか、記事に取り上げたいと思います。
で、個人的にはしっくりこないので、まったく違うものにしようと思いました。

 2について。
半導体製品を作るうえで機能を作りこむのは、ウェハでの作業(前工程)になります。このウェハは、
   原子レベルで「まったいら」
なのです。水平線より「平」なんです。半導体のモノ作りは、とても微細で体感しにくいです。なので、海を使ってたとえ話をするときに、イメージしやすくなればなと思っています。

 3について。
高速道を走っているとき、時間に余裕があり天気もいいので「あ、海行こう」と思いたち、たまたま寄った海岸で撮影しました。全体像は、次の写真です。

水平線のパノラマ写真

 初めて、水平線のパノラマ撮影に成功した写真です。このとき、雲も船も舟もサーファーもいない、月がぽつんと浮かんでるだけでした。空の青と海の蒼のコントラストやグラデーションも、絶妙だと思いませんか?。見慣れている人は、なんとも感じないかもしれません。私は、海なし県育ちなので、しばらく見とれてました。(カメラの画像処理が地面で行われているようで、水平線が凸凹しているのは、ゆるしてください。)
 という、お気に入りの一枚なので、採用しました。

経歴とこれから

 小さいころから科学が好きでした。小さいころは「科学と学習(学研)」を、なんども読み返していました。中学のときPC-8001mkIIをかなり無理を言って買ってもらい、雑誌のBASICプログラムを打ち込むのが趣味でした。 そして、理系の高校、大学に進み、理科の教員免許をとりました。がしかし、日本は少子高齢化に一直線なので、教員の道には進まず、大学院に進んで、博士号を取得し、地方の半導体メーカの研究所、数年後に大手電気メーカーの半導体部門に転職しました。一貫して、半導体発光素子の研究、開発、商品化をやってます。

 大学院では、シリコンの微細加工をしてました。そこでは、蒸着装置を組み立てたり、電気化学エッチングの薬液槽を基本設計からして作ったり、電子顕微鏡で構造観察したりしてました。おかげさまで、モノづくりの基本である、装置の仕組みの理解、装置のメンテナンス、半導体の出来栄え把握の基本、を身に着けることができたと思います。
 会社に入ってからは、化合物半導体(GaAs,GaN)を使った、発光ダイオード(LED)、端面発光レーザ(EEL)、面発光レーザ(VCSEL)を経験しました。
 半導体メーカの研究所では、少人数だったこともあり、結晶成長、前工程(電極形成)、後工程(個片化、実装)、評価検査、設備の選定導入メンテナンスまで、なんでもやりました。今ふりかえると、このときにモノづくりの全体像を把握する力を養うことができたなと感じます。
 電気メーカーに転職してからは、インテグレーションをメインに活動し、各部門のエンジニアと直接話をする機会にめぐまれました。ここでも視野を広げることができたことはいうまでもありません。余談ですが、化合物半導体は、シリコン(IC/LSI)の部隊にとって、材料的なクロスコンタミネーション(汚染物質)があるので、いろいろ大変でした。
 記事では、特許(発明)についても触れています。ここについてもちょっと振り返ってみます。あるとき、部長に呼ばれ、
 「みんな目の前の作業で手一杯、本来の開発ができていない、
  多様な視点をもってもらうためにも、特許活動して」
と、丸投げされました。ここで、教員免許をとった経験を活かすことができました。アクティブラーニングをベースとしたグループワークで、特許検索、他社動向調査、課題解決、出願までファシリテーションしました。この活動は手を変え品を変え、数年にわたり続けました。特許活動を一方的な座学でなく、アクティブラーニングとすることで、後輩だけでなく自分も成長できたと思います。この活動は、社内表彰もいただけました。


 最近、半導体のモノづくりのエンジニアなのに、
  半導体の実物を触ったことがないどころか見たこともない
  自分の工程・作業はわかるが、何を作っているか知らない
  お客様と性能の話はしてるけど、作り方を知らない
って人が多くなってるなと、周りをみて感じています。
そう、業務効率をあげるため、各担当の業務範囲が狭くなり、
  自分のことしかわからない/実はわかってないかもしれない、
という状況に、私は感じる今日この頃なのです。もちろん、会社によって事情状況は、さまざまだと思いますが、転職者と話をしてみると大差はないと感じます。で、このままで、いいのかな?と、みなさんの中にも危機感を感じてらっしゃる方がいるのではないでしょうか?

 なので、これからは、職場でOJTや座学をするだけでなく、no+eの場をお借りして、
  半導体入門者のふとした疑問を埋められるような記事
を形にできればと思った次第です。

自我形成

 話変わって、趣味な話です。モノづくりが好きです。
  家庭菜園  :料理しないで食べれるもの、日持ちするもの
  DIY   :木工系、段ボール系で生活便利グッズづくり
  プラモデル :積みプラ状態。老後の楽しみだが老眼進行中
  ガンダム  :哲学を知った。月刊専門誌(全号保管)が老後の楽しみ
  マクロス  :歌と愛を知った
  銀河英雄伝説:政治、戦略、戦術、倫理を知った
後半3つは、アニメが有名ですが、小説や漫画も読んでます。どの作品も
  メカの後姿がかっこよく、
  キャラクターが背中で物語を紡いでいる
ってところに、しびれます。
 半導体の難しかったり堅苦しい話をたとえ話にするとき、これらが役にたっている/話がそれると思います。

最後に

 こんなつたない経験かもしれませんが、
  現場目線で、
  半導体入門者のふとした疑問を埋められるような記事
を、試行していきます。
少しでも、みなさまの印象に残り、なにかの役に立てれば幸いです。
優しく易しく伝わるように、私も精進を続けます。
みなさんに、御笑覧いただければ、幸いです。   

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