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カメラと過ごす瞑想的時間~写真ということば

庭の温帯スイレンが雨の中挨拶をしてくれた、今日はそんな1枚から。

写真を撮ることは嫌いじゃないわたし。
大抵はスマホ1台、あってもミラーレスと大した機材があるわけではないが、カメラを向けるときいつも対象と自分はひとつになっていて時間も何もない世界にいる。
瞑想的な時間だ。

もっとも肉体は時間につかまっていて、こちらがその「時間もなにもない世界」つまりベストアングルのあるポジションに行けずもたもたしていると、容赦なく夕陽に置いていかれたりするのだけれど。

写真は記録だったりメッセージだったり。
人によっては単なる何気ないコミュニケーションツールなのかもしれない。

わたしは、というと。
写真は愛だと思う。

その瞬間の地球に恋して、それを切り取りたい、1枚の絵に収めたいと思う。
誰かに伝えたい、切り取った宝物を分け合いたいと思う。
そして2度とない瞬間、そのワンシーンのために完全に集中してシャッターを切る。

ギリシャ神話でよく神々たちが「憐れに思って天にあげ、星座にした」みたいな話がある。
いまいちよくわからない感覚であったが、記事を書いていてふとこんな感覚なのかもしれないと改めてギリシャ神話の神々たちの人間らしさを思う。

そこに写っているものは既にそのものではないけれど、留まることなく移り行く儚いものたちの欠片が写し取られている。
芸術は音楽と絵画と詩の交錯する世界に息づくものだけれど、絵画としての写真は豊かなハーモニーを奏でながら地球に生まれた生命を語っている。

カメラを向けるこころに完全にエゴが口出しするのをやめて、静謐な時間が訪れた時。
ただ「最高のそれらしさ」を写し出すために導かれていくのだ。

これがわたしの「映える~」的心理の考察。なんてね。
ヘッダーの写真はわたしから地球とそこに生きるいのちたちへのささやかなる愛の告白なのだ。

うまいとは限らないのがことばと一緒だけれどね。
いつでも想いはひとつ。
わたしなりの、わたしらしく、その瞬間の精一杯を。
あとはGood Luck 🍀

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