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はじめまして

 2020年1月に埼玉県上尾市でひっそりと鍼灸治療室を開業しました。
 開業してすぐに新型コロナウイルス感染症の蔓延という大波が押し寄せてきましたが、今日までひっそりと続いています。

 今回は、治療院の名前の由来について触れてみたいと思います。

 治療院を開く前、自分の治療院を持つなら絶対に昇降式の電動ベッドを導入しようと思っていました。
 しかし、当時、通っていた勉強会で使っていた折りたたみ式の簡易ベッドを格安で譲ってもらえるという話を聞いたとき、電動ベッドだと移動できないけれど、ベッド一つであちこち治療に行ける…そんな身軽さがいいなと感じました。

 満月の夜だけ森の奥にひっそりとやってくる治療室がある。
 白い大きなテントをくぐると、お灸の香りが広がる…
 夢のようなひとときでからだとこころの疲れが癒される。
 けれど、翌朝行ってみると、跡形もなく消えている。
 次の満月の夜を待ち、森の奥に行ってみると、ひっそりと白い大きなテントが張られている…

 書いていて恥ずかしくなりますが、ベッド一つで旅をしながら治療ができるなんて素敵だな、と空想(妄想?)が膨らみました。

 大好きな谷中の街に「旅するミシン店」という雑貨屋さんがあったので、治療院名の前に定冠詞のように「旅するはりきゅう治療室」とつけたいな、と思い、名前を真似てもよいか打診したところ、快く承知していただけました。

 ちなみに、「旅する」がつくお店は結構増えているようです。
 ネット検索をしてみたところ、「旅する喫茶」「旅する雑貨店」「旅するスタンド」がヒットしました。
 どれも素敵なお店です。行ったことはありませんが…

 最後は、本題の名前です。
 気取った名前にしたら、数年後、絶対に後悔すると思い、自分の名前「國森」から考えました。漢字だと堅苦しいので、ひらがなにして、「くにのもり」か「もりのくに」…「くにのもり」だと「国有林」が連想されるから、「もりのくに」の方がいいかもと、ネット検索をしてみたら、静岡県にある温泉や宿泊施設がヒットしました。
 こちらも素敵な施設でしたが(勿論、行ったことはありません)、今回は、自分の名前からとっているので、あえて打診はせずに決めました。

 開業してからは新型コロナの影響もあって、たまに心の旅に出るくらい(現実逃避ともいう)で、現実の旅は全くしていませんが、いずれ旅をしながら治療ができたらと思っています。

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名前の由来

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