《映画レビュー》君たちはどう生きるか
流石にお客さんは減っとるやろって思ったけど、いるんだなぁ〜これがっ。
というわけで、本日、お昼の14時15分から観てきました。君たちはどう生きるか。
冒頭の数分間は、主人公のお母さんがいる病院が火事になり、わたしゃ心拍数が上がり恐怖を感じました。
ココに私も居るんじゃないかってくらいの臨場感がありましてね。
ちなみに、ここら辺は予告で観れますゾ。
もともと、下調べをした方がいいと言う人もいれば、まっさらな状態で観た方がいいという人もいて、私はその真ん中をとりました(笑)
なんで少しだけ知識を入れて観ようと思って。
それが私には良かったんでしょうなっ!ナイス自分!ナイスだよっ!
端的に言うと、当時の時代背景や宮崎駿先生の想いや生い立ちが詰め込まれてましたな。(あと、過去のジブリ作品を彷彿させるシーンも!うれしい!)
これはまるで宮崎駿先生の人生そのものであり、集大成の作品ではないかって。まぁ、私はそう思ったですよ。
そんで、観終わったら宮崎駿先生から自分はこう生き抜いたけどあんた(コボシ)はどうすんだい?と問われているように感じましてね…
なぜかって???
そう、あれはさかのぼること2021年8月。
わたしゃ本当に自分と向き合わざるをえなくなるタイミングがきましてね。
ずーーーーーーーーーっと自分と対峙したいと思っていたのに、まさか強制的にそうなるなんて…
ほんと、タイミングって春よ来いと思ってても来ないように、来るべく時にしか来ないんでしょうな。まぁ、春みたいに絶対来るものでもないんでしょうけど。
それからの毎日は、ほんっと苦しかったなぁ。
まさに、よく言われるような人生のターニングポイント。しかもハードめのねっ。(もっ、小分けに分けてくれたらいいのに)
どぶぁーっと心身共に重なり重なり。
出来事も重なり重なり。
私は確かに、あの日から対峙して希望というより、必死こいて出来ることをやったんですな。
出来ることは、小さな事しかできなくて、そして少しずつしか進まなかった。後退することもあったしゲッソリしてましたね。
だって基盤の基がないんですから。
だけれども希望も絶望も有ったし。
自分から逃げることも出来なかったし、逃げることができないから、頑張るしか道もなかった。
その中で、いつかこの頑張りが報われることを夢見て小さく少しずつ歩いていたんだと思います。
自分と対峙するっていうのは、こんなにも苦しいことなのかって痛感してたんだけど、頑張れたのは私を応援して愛してくれる人がいたからなんです。
この場を借りて、感謝申し上げます。
本当に、ありがとう。
私は、1人じゃ生きていくことは出来ないことに気づき、全てが有ることに気づきました。理屈じゃなく感じることになり…そしたら少しずつ心は楽になっていきましてね。
全部じゃないよ?道半ばの少し楽になるやつ。
そして知らないこともいっぱい有って、苦しいことも幸せなこともいっぱい有ることを感じ納得しました。
全部じゃないよ?道半ばの納得ね。
思ってたんと違う自分との対峙の中で、気づきがこんなにもたくさんあったんですよね。
っていうか、そもそも有ったものに気づいたんですよね。
もう後にも先にも、こんな経験は与えないでほしいなぁ神よ仏よ(笑)苦しすぎるっっ。
んで、それから3年後の今日、君たちはどう生きるかを観たよっていう話なんですけど。
成長した自分に期待しながら観たんですけど。心地よいシーンがありましてね。それは、緑がモリモリ豊かに描かれた景色が平行に流れていくシーンで。
え?数ある中でそこ?
みたいにお思いでしょうが、なーんか安心して癒されたんですよね。自然っていうのは私の中で生きとし生けるもので共存し循環しているもの。
そこに在ることが許されていて生き生きしているようなそんな善悪のないエネルギーを感じまして。
まぁ、宮崎駿先生の得意分野だと思いますがね。(背景画家さんもありがとうございます)
そのシーンが、毎日歩いている公園の生い茂っている木々と重なるんですよね。何とも心地よいシーンだったんですよ。
まぁ、他にも時間軸の違う異世界や、人間の苦しみやエゴ、それから信念や愛みたいなものを突きつけられるシーンも盛りだくさんでした。
人間ではない、映画の中で登場していた鳥からの視点で観るのも面白いと思いました。
観終わって号泣みたいやことはなかったんですが、自分の中に全て有るんだということは確認できたというか。
逃れることも逃れられないことも有って。
運命も宿命も有ると。
まぁ強いていうなら、この映画は私にとって復習とノンフィクションみたいなものでした。
人それぞれ、湧き出てくる感情や気づきがあるかもしれませんし、全く刺さらない人もいるかもしれません。
何でもいいと思います。
ほんと、何でもいい。
大事なことは、どう思ったのかということです。
それはまさに、君たちはどう生きるかということなんでしょう。
どう思ったのかは、今の自分を知るチャンスだと思います。
ぜひ劇場で自分と、対峙されてみてください。
〜有り余るコボシより
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