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その羽は未来に向かって、羽ばたくためのもの

学校からの電話は、着信音の軽やかな音とは違い

内容は軽くは無かった。

息子の担任の先生は深刻さを出さぬよう明るさを保ちながらも

伝えるべきことはゆっくりと重みを持たせた。

来るべき時が来た。

この仕事をしているからこそ「?」が「やはり」に変わる。

先生 「もかうくんの算数の理解度の事なのですが、お母様が気にされていたように、遅れが出始めてます。どうしても、もかう君だけを対応する事ができないのでテストの直しも溜まっていますし、テストの時も困惑する姿が見られます。一緒についてやる分には問題はないのですが・・・その為、どうしても成績表は『もう少し頑張ろう』になってしまうので、もかう君の気持ちのフォローをお願いします。」

私 「お忙し中、ありがとうございます。フォローは私達でしっかりします。そうですか・・・宿題をやってる時も足し算、引き算、繰り上がり、繰り下がりと混じると混乱が見られますし、先生が教えてくださったように視覚よりも、聴覚の方が入りやすいこともあってか4(し)と7(しち)の音で、数字を見るとどっちだっけ?となることが多いです。」

先生 「あぁ〜、それもあるのかもしれないなぁ〜。それでですね、もかうくんがどこまで理解できてるか?今後、どうやって学習を進めるか?学習を習得する上で問題があるのであれば検査を考えた場合、私も一緒に考えますので調べます。夏休み中に1対1で補習と言う形にはなりますが時間を作れますか??」

私 「先生、お忙しいのに・・・ありがとうございます。時間を作ります。お手数をおかけしますがよろしくお願いします。」

電話を切った後、鉛のように心は重たかったが

空には天使の梯子が降りていた。

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大丈夫。ここからがスタート!そうなんだ!


この流れの早い日々の中で、難しい問題に直面した時

その人の本質が出る。

後に回すことも出来るし、見なかったふりも出来る。

逃げずに立ち向かう時、信頼と自信という翼をもつのだろう。

それは未来に向かって羽ばたくためのもの。


「先生」その言葉には

「先に生きる人が先を見通して生きる力を教える」かもしれない。

私も「先生」ではあるが、やはりこのスタイルが好きだ。

寄り添う。

簡単なようで難しい。

だけど、いつも寄り添う人でありたい。

先生、ありがとうございます。

読んでくださり、ありがとうございました。


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