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書いて捨てる程ある日々で(2023年1月7日の日記)

(見出し画像「さよならを教えて」より) 


 「雨だれ石を穿つ」とかいう最早陳腐とも言える言葉。
屁理屈を言うようだが、この故事成語の使える範囲はかなり限定的なように思う。「雨だれ」はずっと一点に集中して落ち続けなければならないし、「石」が少しでも動けば最初から穿ち直しだ。果たしてそんな「雨だれ」に都合の良い「石」が現実にいくつ転がっているだろうか。


 noteで日記を付けはじめてやっと一週間が経過した。何とか続けられている。特に中身のある文が書けた覚えはないが、今のところかなり「苦」寄りだ。
 毎晩1時間以上かけて駄文を書いて投稿し、蚤の小便程の反応を待つ。
   投稿した後もスマホからPCから見て変な箇所はないか気にしてしまう。そうして何度か見ているうちに、ここはこっちの方が伝わりやすいかなとかこう書いたほうがリズムが良いかなとか気になりだして、編集を加えていると結局また1時間は経っている。せっかくの夜のボーナスタイムが日記で終わってしまう。ほんとはもっとアニメ見たり特撮見たりしたいのに。
 俺はこの日記を続けることで一体何を穿つつもりなのだろう。日々の憂鬱?リズムの無い生活?はたまた貧相な文章力か。

 一方で楽しみもできた。それは他人の日記を読むこと。自分の日記を投稿し終えた後、#日記を付けて投稿されている記事をいくつか読むのがここ数日習慣になってきている。日記を始めるまでnoteはにゃるらさん恐山さんちゆ12歳さんぐらいしか見てこなかった(他にもTwitterで流れてきた記事を読むことはあったがnoteだからという意識はほぼ無い)から知らなかった。日記のタグが付けられた記事だけでも毎日膨大な数の投稿があり、内容も三者三様おもしろい。日記以外でも色々見ていると、この人本当に素人かよって文章がたくさんある。まあnoteに素人もプロも無いが。
 よくもそんな毎日書くことがあるよなと。こちとら年が明けてから暇で暇で既にネタ切れの危機。逆に、忙しい日が続けば書く時間は無くなるだろうし、日記というのは規則正しい生活を営む者のみに許されたコンテンツなのではと思う。深夜にも日記の投稿はけっこうあるんだけどね。

 そんな中にゃるらさんの昨日の一口エッセイを読んだ。

早く、たくさん眠らないといけないのは分かっているのに、日記のために文章を打とうにも、「助けてくれ!」しか言いたいことがない。
一口エッセイ:身体の限界

 なんだか安心してしまった。仕事の悩み抱えまくっているにゃるらさんと、ニート同然の暮らしをしている俺とを比べるのは失礼極まり無いかも知れないが、「さぞ刺激の多い毎日を過ごされて、こんなに面白い投稿もスラスラーっと書いてるんだろうなー。」などと勝手に思っていた。(文章にしてみるとやっぱり失礼だな)
 だがどうやら違ったらしい。少なくとも昨日は。


 日記作業が「苦」寄りと書いたが、考えれば当然だ。今までこれほどの量の文章を書いた事はない。毎日なにか継続してやってきたことも無い。ずっと続けてきてフォロワー8.4万人いる凄腕ライターでも辛いんだ。同じ熱量でやろうものなら俺なんて潰れる思いでもしてやっと続けていけるんだろう。
 いやフォロワーいない分めちゃくちゃ気楽か。そうだわ、文章書いてるうちに何故か「辛い中頑張ってる風」出して熱くなってたけど、義務感とか今のとこはない。まだ誰かに向けて書いたりしてないし、全然「楽」寄りだった。言ってることめちゃくちゃだな。
(ここまで書くとにゃるらさんに憧れてnote書いてるみたいに思われそうだけど、別にそんなつもりは無い。好きだけど)

 ただの思いつきで軽率に始めてしまったが故に、このアカウントの方向性も日記の書き方も何も確立していない。「雨だれ」は打つ一点を決め倦ねて霧散している。書いては(インターネットの海に)投げ捨てるほどある日々の中で俺は、とりあえずはこの目標投下地点に少しずづ当たりをつけていこうと思う。

 例え話ばっかりになるが、なんとなくシン・ゴジラの熱線を吐くモーションのイメージが浮かんだ。今はまだ黒い煙滓しか吐けないが、これは「石」どころか、東京をぶった切って焼き尽くすほどの熱線を吐くその予備動作なのだ。覚悟しておけ、東京。


 とここまでは近況のまとめ、ここからがようやく今日の日記になるが、既に1500文字を超えているので短めに済ませたい。でも今日は珍しくいっぱい書きたいことある・・・。

 20歳から突然ヲタクになり2年。俺はついに漫画サークル 模造クリスタル さんを知った。

 昨日の晩、日記作業を切り上げたあと横になってネットラジオを聴いていたのだが、その中で「ゲーム部」という作品の話をしていた。そのまま寝るつもりだったのだがどうしても気になってしまい、PC前まで戻ってきた。これが調べれば調べるほどに興味をそそられる。結局、「金魚王国の崩壊」と「ミッションちゃんの大冒険」を一気に読んでしまった。(ミッションちゃんの方はWaybackMachineなど活用してめっちゃ探して読んだのだが、公式サイトでは公開していないのであまり良くない方法かもしれない。ごめんなさい。)
 いやーおもしろい。人生観ガラッと変えられそうなぐらいおもしろい。というか下手な感想が言えない。作品を知ってる人と「ここはああだ、こうだ。」と語らいたい気持ちもあるが、それをやるとこの作品の良さを自分の中で固定してしまいそう。ふわっとさせといた方が何度か読むうちに解釈が変わってどんどん面白くなる系と言うか。少し余韻の間を開けてもう一度読み返したい。「ゲーム部」はDL版を購入したのでこれから読む。

 短めにと言ったし今日はこのあたりで終わっておくけれど、そのうち日記とは別で記事書くかも。いつまでも日記だけってのはつまらない。


 今日聞いた曲紹介(寝てないから今日の朝か昨日の夜か微妙だが)
ロシアの作曲家、プロコフィエフのピアノソナタ を誰かがまとめた再生リスト。1曲じゃないけど、金魚王国とか読みながらずっと聴いてたので。
プロコフィエフの音楽は洗練されたクラシックの中に現代音楽的な空気を感じてキモくて好きだ。

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