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ベートーヴェンを毎日聴く89(2020年3月29日)
『ベートーヴェン/序曲「コリオラン」op.62』を聴いた。
ベートーヴェンを毎日聴く89
— Harayan (Herbert von) (@HarayanV) March 29, 2020
op.62 序曲「コリオラン」。1807年
印象的な出だしから最後まで、ドラマティックな要素を詰め込んだ作曲者の序曲は小さな交響詩とも言える。これに続いて劇的な物語の幕が開くような錯覚を覚える(実際は無いが)。
演奏:クナッパーツブッシュ&ウィーン・フィル。1954年 pic.twitter.com/K5xUmB63l0
「コリオラン」とは、ハインリッヒ・ヨーゼフ・コリンという人物が作った戯曲で、ウィーンで上演されると大人気になったという。
その上演を見たベートーヴェンが感激し、この作品を作ったということなので、戯曲自体の序曲として作った作品ではない。
「コリオラン」は、プルタークの「英雄伝」にも登場するグナエウス・マルキウス・コリオラヌスのこと。共和政ローマで活躍した将軍だが、不遇なままその生涯を終える。
オペラの序曲などは、劇中に登場するモチーフを最初にちりばめて作られることが多い。ベートーヴェンは戯曲自体に作曲したわけではないが、おそらく、作品を見たなかで、この場面ではこんな音楽、というようなものが頭の中に湧いてきたのかもしれない。10分に満たない作品でも、とてもドラマチックなものである。
ベートーヴェンは他にも序曲を作っているが、どれも聴きごたえがあるものだ。
Jens JungeによるPixabayからの画像
(記:2020年11月24日)
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