スポーツ観戦はマイノリティ
Jリーグは基本的に週末開催される。
僕が中高生の時は、部室や教室などで「あの試合見た?」「あのプレーやばかったよな」とJリーグの話題が広がっていた。生での観戦ではないが、Jリーグに触れてはいた。その話題に乗り遅れることのないように試合を見た(この時生でスタジアムで見ていれば、もっと観戦にのめり込んでいたかもしれない)。
今の学生は?
中学を卒業して約7年、高校を卒業して約4年の僕が予想するに、最近の中高生の話題はabemaTVの恋愛リアリティーショーや、韓国系、フリースタイルダンジョン、TikTokであろう。
スポーツの話題がクラスのトークでトレンド入りすることはほとんどないだろう(スポーツ強豪校とかになれば話は別かもしれない)。
もちろん週末はJリーグを見に行っています。という子もいるはずだ。しかしそういう子たちは、TwitterやInstagramで応援用の「別垢」を作成し、周りの子達にバレないようにファン活動を行なっている。TwitterやInstagramを利用すれば、ファン同士が繋がりやすいというメリットは簡単に考えられる。ではなぜ自分の「本垢」で好きなことの発信をしないのだろうか。
マイノリティ
それは、マイノリティだからだろう。自分がマイノリティに所属していることを不安になる気持ちはよくわかる。自分も最近になってようやくマイノリティを気にしなくなった。
ではなぜ、マイノリティになってしまうのか。
チームに対する愛情もある、知識もある、情熱もある、試合の時は飛び跳ねて応援する。そういったファンの中での当たり前が、学校やクラスの中では当たり前ではないからだ。要するに、文化としてその世代に定着していないのである。
サッカー文化
最近TwitterでリプやDMのやり取りをしているガクくんは、文化があると言っていました。こちらも参考に読んでください!
ガクくんのnoteにもあるように現在の日本のサッカー文化は、現在サッカーに携わる人・組織・街・企業などに根付いている。が、日本全体としてみると、サッカーの文化はその携わっている層にとどまっていまっていると感じる。
Amazon prime video のマンチェスターシティドキュメンタリー「All or nothing」の中で、マンチェスターダービーが開催される時のファンの声がたくさん聞ける(めっちゃ面白いから是非みてください)。街中がダービーいっしょくになり、職場内でもダービーの話で持ちきりだそう。これが文化である。
現在のサポーターの主要な層はJリーグ開幕時にサッカーが文化根付いた世代だと感じる。自分の好きなチームを応援し、近場に同じチームを応援している仲間がいる。スタジアムに行けば、いつもの顔ぶれがいて、一緒に好きなチームを応援する。ハーフタイムや試合が終わった後にはチームのことについて熱く語り合う。
こうした文化が今の若者には根付いていないのだ(オリジナル10は若者の数が多い印象)。
これまで書いてきて文化の「ある」・「なし」は、コミュニティの大きさに関係しているのだと気付いた。マンチェスターは街全体がユナイテッドもしくは、シティのコミュニティとなっている。もちろんイギリスのその他の地方でも街単位がコミュニティとなっている。イギリスだけじゃなく、ヨーロッパはそれが当たり前なのである。現在のJリーグの主要サポーター層もその世代だけで見れば、大きなコミュニティが存在している。しかし、若者で見たらどうだろうか。ホームの県だけで見たらどうか。クラブチームのある市区町村周辺だけで盛り上がっていないか。一定の世代のみで盛り上がってはいないだろうか。こうした点を踏まえると、学生の中でのスポーツ観戦者コミュニティは小さく、マイノリティなのである。だから若者には文化がないのだ。
にわかファンが鍵
この問題解決はかなり難しい。
現在の学生が肌で感じている娯楽と同等の価値をスポーツに見出させなければいけない。
そこで僕は、にわかファンを推奨している。
このにわかファンについてはまた次回ということで。
Twitterやってるので、もしよろしければ見てってください