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記事一覧

ブックカバーチャレンジ7日目(最終日)

『BJC』(1993)
デビュー以来ずっと愛聴している、日本が誇る最強のロックバンド、Blankey Jet Cityのインタビュー本です。

ブランキーの音楽は、今まで自分が聴いてきた、どの音楽とも違っていて、何か日本の音楽シーンに重大な事が起きているのではないかと切迫感にかられ、暫くはブランキーの音楽しか聴かない日々が続いた程です。

本書はデビューから3rdアルバムの『C.B.Jim

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ブックカバーチャレンジ6日目

『ポートレート・イン・ジャズ』
和田 誠/村上春樹

大学生の頃、ふとしたきっかけで聴き始めたジャズ。何も分からないまま、デューク・エリントンをはじめ、パーカー、コルトレーン、モンク、マイルス、キャノンボール、アームストロングなどなど、無数の音楽を貪る様に聴いていました。

中でもビル・エバンスの『ワルツ・フォー・デビー』は大好きな1枚で、ベーシストのスコット・ラファエロの変幻自在なプレイ

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ブックカバーチャレンジ5日目

『肉への慈悲』フランシス・ベイコン・インタビュー

初めてベイコンの作品を観たのは、ブリュッセルの王立美術館。薄暗い館内で作品の前に立った時に感じた、何とも言えない不安感を今でもはっきりと覚えています。

前述のヒエロニムス・ボッスと共に、彼の絵を観るためにヨーロッパ中の美術館を旅した事は言うまでもありません。

『肉への慈悲』はベイコンへのインタビューを元にしたベイコン自身による絵画

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ブックカバーチャレンジ4日目

『犬の記憶』森山大道
大好きな写真家、森山大道さんの自伝です。

森山さんの書く文章は、ご自身が撮られる写真の粗い粒子の様に感じられるところが堪らなく好きで、本書以外にも沢山愛読しています。

また自伝にも垣間見れる、森山さんのどこか破滅的な考え方にも憧れを抱いているのかもしれません。

森山さんから、中平卓馬さん、アラーキー、北島敬三さん、ウィリアム・クライン、カルティエ・ブレッソン

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ブックカバーチャレンジ3日目



『横尾忠則自伝』(1995)
学生の頃からグラフィックデザイン、絵画共に大好きで、影響を受け続けてきている横尾忠則さんの自伝です。

横尾さんの人生そのものがアートであり、冒険でもあり、横尾さんの発するパワーに引き寄せられる様に、魅力的な人々が国内外から集まってきます。グラフィックデザイナーからアートへ転向するまでのエピソードは必読です。

私は縁があって、横尾さんの故郷、兵庫県西脇市

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ブックカバーチャレンジ2日目

『The Wolf’s Hour』ロバート・マキャモン(1989年)
私が高校生の時、小学生時代に培った英語力を何とか維持するためにやった事が、映画を沢山観る事と、ペーパーバックを読む事でした。

当時はモダン・ホラーブームの真最中。キング、クーンツに次ぐ第三の男として登場したマキャモン。何かとキングと比較されていましたが、私的にはとても読みやすく、更にキングよりも面白かったため完全にハマって

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ブックカバーチャレンジ1日目

ブックカバーチャレンジのバトンを頂いたのでこちらにも記載します。

1日目は『ヒエロニムス・ボッス全作品』。
15世紀、ネーデルランド(オランダ)で活躍した画家です。ウィーンで初めてボッスの絵を観て以来、彼の絵を観るためにヨーロッパ中の美術館を巡りました。特にスペインのプラド美術館所有の『快楽の園』は必見です。

時は500年前のルネッサンス。ダ・ビンチやミケランジェロがフィレンツェやロー

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