プロフェッショナリズムに触れるため、美容室へ行く
「とりあえず、髪を切ろう」
激動の2020年のおわりが見えた冬の朝。伸びきった髪にしびれをきらし、近くの美容院を予約した。シャワー後に髪を乾かしていると、毛量が多くもりっとした手触りが、急に猛烈にうっとおしく思えたのだ。
伸びきった髪が象徴しているように、近頃の私はなんだか覇気のない日々を送っていた。仕事やステイホームを粛々とこなす、かわり映えのない毎日。知らない間に疲れが溜まっていたんだろう。2020年前半には「変化に負けずに生きるぞ!」と意気込んでいた気持ちはすっかりし