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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~「痩せたい」と「食べたい」のその先へ~84


1枚、2枚と食べ進めると、旨みと栄養がしっかりと感じられる気がして、これはこれで食事としてはぴったりだった。

「食べられる時には栄養をしっかり摂らないと、いつまで経っても疲れが取れないのかもしれないし、食べられる時には食べよう」

そんなことを考えながら食べていたら、気が付いたら小麦全粒粉パンを全部食べ切っていた。

「コンビニのブランパンみたいな甘さはほとんどなかったけれど、素朴な味わいで食べ応えがあるから、逆に過食にならなくて私にはいいかも」

摂食障害が酷かった頃に比べれば今はそれ程でもなくなったけれど、それでもやっぱり甘いものは食べ出したら止まらないんじゃないか、という『怖さ』がある。それも『普通の人』だったら味が濃かったり、甘みが強かったりすると『しつこい』と感じたり、飽きてきたりするものだけれど、そういうものの方が『もっともっと』となってしまって次から次へと食べたくなってしまうから、逆に薄味の方が私にとってはいいのかもしれない。

「結構お腹いっぱい。もう一つのデニッシュパンはどうしようかなぁ……」


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