摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~359
「私、摂食障害になってしまってからというもの、そのことを友達には言ってなかった、っていうか言えなかったので、もう何年も友達には会っていなかったんです。だけど、妹の由希に会ったことで『人との繋がり』の大切さ、みたいなことを感じたので、久しぶりに連絡を取って会ってもらえることになったんです」
そうですか。久しぶりにお会いして、いかがでしたか。
「そうですね。何年かぶりだったので、会う前は何から話そうかとか、どんな顔して会おうかとか考えていたんですけど、いざ会ってみると、そんな心配する必要はないくらい、さり気なく会話をリードしてくれたので、すぐに学生時代のように話すことが出来ました」
そうですか。それは良かったですね。それで、どんなことを話されたんですか。
「はい。私が、食べることがうまく出来なくなっちゃったので、それでみんなに会うのがだんだん不安になってきて会えなくなっちゃった、みたいなことを話したんです。そしたら、会食恐怖症とか摂食障害とかっていうことを知ってるみたいだったので、変にごまかしたり隠したりしないで、思い切って摂食障害になってしまったことを言った方がいいかな、って思ったんです」
それで、摂食障害になってしまったことを話されたのですか。
「そうなんです。友達に話したのはこの時が初めてだったんですけど」
そうですか。それで、摂食障害のことを話されて、どんな気持ちになりましたか。
「そうですね。友達は私のことを特別扱いすることもなかったので、私も割と落ち着いて話が出来たと思います。友達も、変に深刻になったりすることもなく、それでいて真剣に話を聞いてくれたので、思い切って話して良かったなぁ、って思いました」
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