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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~「痩せたい」と「食べたい」のその先へ~324


それにしても、先生の言う『自分にも厳しさや完璧を求めないように心がける』ということと、部長の言う『忙しいかもしれないけれど確認は怠らないように』ということは、どう違うのだろう。私はどう使い分ければいいのだろう……

そんなことをぼんやりと考えていた。

夕方になると、さすがに私もフロアの雰囲気を察して隣の席の先輩に声をかけてみた。

「あのぅ……とりあえず私は急ぎの仕事は終わったのですけれど、何か今すぐにやらなければならないことがあれば、少しなら出来ると思います」

「あら、そう?それなら悪いんだけどこの資料の誤字脱字をチェックして、あったら直してくれる?データはいつもの『会議資料』に入っているから」

「あっ、はい。わかりました」

「内容が大きく変わらなければ、そのまま人数分印刷して綴じてくれる?」

「はい、わかりました」

「数はいつものメンバー分とプラス予備程度でいいから」

「はい」

「それじゃ、よろしく。終わったら私の机に積んどいて」

「わかりました」


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