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私が、摂食障害とともに辿ってきた軌跡⑩

みなさん、こんばんは。今日は、摂食障害経験者である私が、今まで辿ってきた軌跡 その10、について書きたいと思います。

私が、摂食障害とともに辿ってきた軌跡⑨ ⇩

摂食障害克服に向けて

1 「飽きる」ということ

ここでは摂食障害経験者である私の現時点での考え、特に私が経験したこと、今振り返ってみて感じたことを中心に書きたいと思います。

※これから書く内容は、私の経験と知識などを基にした考えであり、医療関係者や専門的な研究者などの診断基準や見解などを否定するものではありません。

私は、摂食障害(過食嘔吐)が酷くなって、仕事はおろか日常生活を送るのにも支障をきたすようになり、精神的にも追い詰められていました。

生きる意味も、希望も感じられなかったのですが、かといってもう一度自殺する勇気もありませんでした。

すがる思いで、当時通っていたカウンセラーの先生に電話をかけました。

「もう、疲れたよ」

「そう・・・今、一番何がしたい?」

「食べたいだけ食べて、寝たいだけ寝たい」

「そう・・・じゃあ、そうしたら」

「うん、そうする。とりあえず仕事を辞めて、貯金がなくなるまで食べたいだけ食べて、寝たいだけ寝る」

※細かい言い回しは、合ってないかもしれません。

そして私は、仕事を辞め、実家に引き籠り「食べたいだけ食べて、寝たいだけ寝る」生活を始めました。

買い物 ⇨ 過食嘔吐 ⇨ 寝る

ホテルのケーキバイキング、○○全部食べたら無料、パン食べ放題、ファミリーサイズ?の2ℓアイス、コアラのマーチ、イチゴチョコ味のお菓子・・・

食べたい物も、可能な限り食べたいだけ食べました。そして、寝たいだけ寝ました(4日間くらい、トイレ以外は布団から出なかったこともありました)。

当時、実際に「食べることに飽きた」と思っていた訳ではありません。ただ、今振り返ってみると「食べたい物もほぼ食べたし、食べたかった量もほぼ食べたし、やり尽くした」という感じはあります。

そして今、どうしても食べたい物って、ないんですよね。「飽きる」という表現が適切かどうかはわかりませんが、あの時の経験が何かしら今の食欲に影響している気がするのです。

もちろん、みなさんが私のように「仕事を辞め、過食嘔吐のために引き籠る」ことが出来る訳ではないとは思います。ただ「やりたいことをやり尽くす」経験が案外大切だったり、いつまでも欲求を引きずることを止めることに繋がるのではないか、と思います。


今日もありがとうございます。

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