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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~114


とにかく、今の私に大切なことは、自分を許すこと、完璧主義や、数々のマイルールから自分を解放すること、何よりも自分のメンタルの状態や病気のことを無視して追い込まないこと・・・そんな、当たり前のことを自分自身にやってあげること。自分を大切にすること。そういうことのような気がした。

「でも、そうは言ってもそれがなかなか出来ない、頭ではわかっていても(わかったつもりでも)それがなかなか実行出来ないのが、完璧主義であり、摂食障害であり、何よりも私自身なのかもしれない・・・」

今出来ること、やらなければならないこと、完成度が問われることならば、完璧を追求するべきかもしれない。でも、何でもかんでも、あらゆることに完璧を追い求めても、自分のキャパオーバーを招くだけで、結局イライラして、出来ない自分に落ち込んで、パニックになって過食嘔吐に逃げてしまうだけ。

いくつあるのかわからない、正直数えたくもない数々のマイルールだって、冷静に考えればマイルール以上でも以下でもない、正に私独自の、私にしか通用しない、私しか満足させられない、独りよがりなお約束。そこに、論理的で、有益な意味など、もしかしたらほとんど存在しないかもしれない。

そんなことは、誰に言われるでもなく、自分自身が一番良くわかっているはずだった。そして、そんな窮屈な状態から自分を解放して、追い込まないようにすることが、自分を許すことであり、自分を大切にすることだということも、いい加減身に染みて感じていることだった。

「それが出来るかどうか、そこには分厚い壁があるのかもしれない。でも私は、その壁を乗り越えたい、突き破りたい、その壁を取っ払ってしまいたい・・・」

そうは言っても、その壁を作っているのは、誰でもない私自身・・・そのこともわかっている。だからといって、どうしたらその壁を取り除けるのか。それこそが、今までも散々向き合ってきた問題だった。

「でも、その答えさえも、私しか気付くことが出来ない、私自身の内側の問題なのかもしれない・・・」

いつになったら私は気付くことが出来るのか。その、先の見通しが立たない、いつまで続くかわからない苦悩が、私を苦しめている根源かもしれなかった。


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