原田晃一

地方にすむしょぼい公務員のリアルをお届けします。身体は病弱で、メンタルはマシュマロのよ…

原田晃一

地方にすむしょぼい公務員のリアルをお届けします。身体は病弱で、メンタルはマシュマロのようです。 就活の参考に、あるあるとして、色々な視線で読んで戴けたらと思います。 キラキラした地方盛り上げ?記事ではございません。登場人物、団体はぼかしておりますが、体験は現実に基づいています。

最近の記事

人類は平等だぁぁぁーー!!! 書類選考をしないで全員面接をした結果 田舎の公務員の疲労

 うちは臨時に人が必要となるときは任期付き職員という名目で人を雇う。昔は非常勤職員と言っていた。  期間限定(と言っても最長5年であった…)、勤務時間が短く、あまり責任もないお役目である。ただし、給料は低い。一昔前は買い手市場だったので、役場の仕事というだけで、わんさと応募がきた。一度採用されると、雇用期間内はまずクビにはされない。不況下では大人気だったのである。  その時は、町の会館の1つに常駐して、会館の受付や使用者数の集計など、会館の運営事務をしてくれる人を2名募集す

    • ごめんよルンバ お前はすごいやつだった!! 田舎の公務員のハイテク

       「休みの日は1日1回更新する!もっと田舎や地方公務員の事情がわかって、ためになる記事を書く!」と決意していたが、休みまで仕事のことを思い出すのが苦痛で早々に挫折してしまった。  まずはちゃんと記事更新できるようにライトめなネタから少しずつ頑張ります…  で、1番に書かばならぬこと。  それは、ルンバはすごく使えるやつだったということだ!!ごめんよルンバ。お前は偉い。  ルンバは1日目は段差で止まり大量の助けを求め続け、2日目もバンパーを叩けと遠隔からSOSを出し続けてい

      • 犬の麻薬 飛騨牛五等級の威力

         時流に乗って選挙のことを書こうと思っていたのに、僕の中ではそれを覆すことが目の前で起こってしまった。  金曜日飛騨牛を頂いたのである。奮発していつもの店の骨付きチキンを買ってこなくて良かった…とホッとしつつ僕は蓋を開けた。  途端にチロ(犬)がクンクンと鼻を引くつかせながらあたりをさまよったのである。  恐るべし飛騨牛!開けてみて、きれいだなぁ〜と人間は思うのだが、犬は、見てもいない生のままの匂いで、別格だとわかるのである。  チロはたまに牛肉を食べるが、こんなに反応を

        • 「あなた以上に」からの翌朝挫折!! ルンバのお仕事 田舎の公務員の瞠目

           ルンバがうちにやってきた。  ルンバを初めて見たのは10年前。税金の説明に個人宅にうかがった際、僕の足にやたら特攻を仕掛けてきたのが出会いであった。  たしかに家主さんからすれば、その場で一番掃除したかったのは間違いなく僕だっただろう。その空気を察知して動いたなら見上げた忠誠心であるが、その後も場所を移動するたびについてきて、僕の繊細な心にルンバへの不信が残ったのである。  しかし、僕は面倒くさがりで面白いものが大好きである。ルンバだって10年前より進化してるであろう。つ

        人類は平等だぁぁぁーー!!! 書類選考をしないで全員面接をした結果 田舎の公務員の疲労

          新年度早々やる気にトドメを指してくるメール ついていけない田舎の公務員の憂鬱 

           4月3日(月)が今年度のはじめであった。  よし、頑張るか!今日は電話での問い合わせも多く、異動して来たばかりの、トイレの位置すらわかっていない新人もいる。忙しくなるぞー!!  メールチェックをすると異動してしまった上司から、一部業務の引き継ぎメールが入っていた。 「原田様  昼間は忙しく、引き継ぎができなかったので、メールで連絡いたします。 1 この業務はこの段階まで終わりました。課題は〇〇と思います。 2 あの業務は一応すべて手続きは終わりました。 (略)  つかぬ

          新年度早々やる気にトドメを指してくるメール ついていけない田舎の公務員の憂鬱 

          やんごとなき新採用!! 田舎の公務員のレジェンド新人

           今回は40年くらい昔の話である。  町役場の職員といえば、バリバリの庶民である。    自治体は潰れないし、休みなどの待遇は良いが、責任は重い割に給料は低い。親がサラリーマンや農民の、そこそこできる子どもが自然と大多数となってくる。金持ちの息子・娘は、基本的に公務員という選択肢を取らないのた。  そんな庶民の群れに、ポロリと貴顕が舞い降りた。早乙女君である。  彼は地元の高貴な血筋のお坊ちゃんであり、事情を知っている人事課などは、心なしかざわついていた。入庁を控えた3月

          やんごとなき新採用!! 田舎の公務員のレジェンド新人

          ありがとうムツゴロウさん!! 鋭すぎるムツさんの洞察 人間という生き物

           ムツゴロウさんが亡くなってしまった。会ったこともないのに僕の人生に大きな影響を与えてくださった方であった。動物好き、犬から離れられない性質になってしまったのもムツゴロウさんのおかげである。  ムツゴロウさんの体験や本は素晴らしい。  体験はYou Tube「ムツゴロウの656」で見られる。  本も、内容は凄まじい量の知識と体験と頭の良さと愛情が詰まっている。それなのに絶版が多い。   もし下の記事で興味を持ったらムツゴロウさんの本を図書館で借りたり、買ったりしてください!

          ありがとうムツゴロウさん!! 鋭すぎるムツさんの洞察 人間という生き物

          できる人は辛いよ 頼られ続けたその先に 地方公務員の出世(後編)

           ここまで階級が上がると、気力体力に恵まれた個人が、社内ルールに順応した滅私奉公一徹の集団が出来上がる。ここからは残業代は出ない。  議会対応がメインの業務の1つにもなるが、いつ来るともしれない質問の原稿を待ち、来た途端に部下に資料を指示しつつ、原稿を上げる。各課の原稿を集約して、部長以上は一人ひとりのオッケーが出るまで帰れない。僕はどうせ喋るんだから、句読点はある程度間隔を置いてついていればいいと思うのだが、やはり原稿を議場で読む人の目は緊張感が違い、一言一句まで修正され

          できる人は辛いよ 頼られ続けたその先に 地方公務員の出世(後編)

          できる人は辛いよ 頼られ続けたその先に 地方公務員の出世(前編)

           できる後輩が辞めるそうだ。僕が同じ職場だった頃は本当に頼りにしていて、彼ばかりに尋ねて負担を集中させないように、注意するようにはしていた。  が、やっぱり他の方からも頼りにされていた。業務も大変な部署ばかりに異動させられ、これでは資格試験ができないと、本腰を入れるためであった。  「原田ちゃん、笑顔だよ。笑顔でいればなんとかできるよ」と僕を励ましてくれた先輩も途中で辞めた。一緒に働いていたときはスポーツで締まった身体が、むくんでいて、何かあったのだなと思い胸が痛くなった。何

          できる人は辛いよ 頼られ続けたその先に 地方公務員の出世(前編)

          田舎の公務員の人事異動 青天の霹靂

           あと少しで4月。新年度の始まりだ。  ちょいと大きい会社なら、すでに新体制が整い、引き継ぎもできている頃であろう。支店があるなら、転勤もしなければならなくなることもある。全国規模の会社でも住む場所探しや引越代は個人の負担である。平日いる家族が手伝ってくれないと厳しい。不動産屋だって業務が集中しまくって大変だろうに、この一斉にする意味が僕は昔から分からなかったし、今もずらせばいいのにと思っている。  さて、うちの新人は、まず4月1日に集合して、町長の挨拶を聞き、待機している

          田舎の公務員の人事異動 青天の霹靂

          誰かに言いたいけど誰にも言えない体験をした話  過払い金請求の相談をした結果、猛烈に思ったこと(後編)

          これまでのあらすじ 今過払い金請求を弁護士事務所で相談しているよ  さて、質問票だが、個人の氏名から始まり、家族構成、車を所持しているか?していれば年式、と細かい。正直、嫌である。  しかし、僕は知っている。これは何らかの必要性がある項目なのである。必要でなければそもそも聞かない。  個人情報は保存しているだけでリスクなのであり、まともな所ほど極力必要のない情報は書かせたくない。長々としたお客の語りが始まる可能性だってある。保管場所だって気を使う。保管した情報だってパソコン

          誰かに言いたいけど誰にも言えない体験をした話  過払い金請求の相談をした結果、猛烈に思ったこと(後編)

          誰かに言いたいけど誰にも言えない体験をした話  過払い金請求の相談をした結果、猛烈に思ったこと(中編)

           さて、予約の日がやってきた。  ここでファッションチェックである。  今日のコンセプトは、「過去は派手にお金を使っちゃったけれど、今は立ち直り健全な小市民として地味に生きている僕」である。  髪型は寝癖を治す程度、生活はだらしなくはないが、地道に生きていてイケイケ感は皆無というのが望ましい。ここはソフトワックスでサラリと流す。  ダウンジャケットは新品のザ・ノース・フェイスではダメである。田舎の小市民にザ・ノース・フェイスはゼイタクというものである。あのでかいロゴを見れば金

          誰かに言いたいけど誰にも言えない体験をした話  過払い金請求の相談をした結果、猛烈に思ったこと(中編)

          誰かに言いたいけど誰にも言えない体験をした話  過払い金請求の相談をした結果、猛烈に思ったこと(前編)

           僕は普通に真面目に生きている。仕事は自分なりに頑張って少しでも役に立とうとしてきたし、私生活でも人に迷惑をかけないように振る舞ってきた。ポイ捨てだってしたことはない。  しかしながら、生き恥は、ある。度重なる仕事のストレスを発散するためクレジットカードを使いまくり、キャッシングをしてそれを返済し、その借金を別なキャッシングで返すと言うことを繰り返してきたのである。  だから、ずーーーっと気になっていたのが過払い金請求である。ラジオやテレビで流れるたび、「僕は該当しないだろ

          誰かに言いたいけど誰にも言えない体験をした話  過払い金請求の相談をした結果、猛烈に思ったこと(前編)

          いま必要なガーシーメンタル

          大谷選手が来日し、春とともに国全体が明るくなっているように思う。 そんな中、僕は風邪で寝込み、咳が取れずに有給を5日取ってしまった。寝て、栄養を取って、こんなに養生しているのに、一向に治る気配がない。 職場の皆さんへの申し訳ないし持ち、こんなに有給を取らせていただける社へのありがたく、後ろめたい気持ち、こんなに取るくらいなら健康な時に旅行に行きたい気持ち、春の日差しが眩しさと対比される自分の惨めさ。色々な気持ちが混じっているが、悲しい。病弱な自分が。 朝6時半に起きて夜2

          いま必要なガーシーメンタル