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いま必要なガーシーメンタル

大谷選手が来日し、春とともに国全体が明るくなっているように思う。

そんな中、僕は風邪で寝込み、咳が取れずに有給を5日取ってしまった。寝て、栄養を取って、こんなに養生しているのに、一向に治る気配がない。

職場の皆さんへの申し訳ないし持ち、こんなに有給を取らせていただける社へのありがたく、後ろめたい気持ち、こんなに取るくらいなら健康な時に旅行に行きたい気持ち、春の日差しが眩しさと対比される自分の惨めさ。色々な気持ちが混じっているが、悲しい。病弱な自分が。
朝6時半に起きて夜23時に寝、3食きっちり取り、1日10000歩歩いて、お酒もタバコもやらないのに、病気になるやつはなるし、風邪で寝込むやつは寝込むのである。前に風邪への対処法を健康そうな友人に聞いたことがあるが、「1日寝れば治るよ」とのこと。全く参考にならない

ワイドショーを流し見していると、大谷選手とガーシー議員の話題が交互に出ており、まるで春の陰と陽である。大谷選手は光り輝き、一点の曇りもなく、今日も大活躍しかないという雰囲気を全身から立ち昇らせている。
対して、ガーシー議員は自撮り映像がかなり顔を暗く見せ、全く信用できない口調でグダグダな言い逃れをしている。歳費も寄付と仰っているが、折角の国の方針を決める一部の時間を自身に割かせても議員の座にずらりと外国から居直っているのである。

大谷選手とそれをキラキラと応援する人たちになりたかったなぁ、どこで道を間違ったんだろう?
思いつくのは、遺伝子レベルってことである。隔絶がそこにあった。
大谷選手の出待ち等している方々も元気が良くて健康で、自分の活躍でもないのに興奮をたぎらせながら13時間前から東京ドームに張り付くことを簡単にしてしまう体力の持ち主たちだ。13時間防寒対策をしていても即風を引いてしまい、立つことができない自分としてはその方々にも羨望と嫉妬を感じてしまうのである。ああ、この人たち、輝いてるなぁ、すごいなぁ。なんで僕はこの中にいることができないんだろうなぁ。

世にご迷惑をかけている、そして生きることですら自分を毎日責めている自分は何なのか。仕事辞めたほうがみんなのためなのか?でもそうなったら生保1人出来上がりだしな。僕は世の中にいらないんだ。なら、みんなこちら側に来てくれないかな。

その時ガーシー議員の言い逃れが流れる。
みんなに責められようが、国外逃亡しようが、ズラッとしているメンタル。悪い意味で注目されてもそれは金になる。だから居座るし、交わし続ける。

 僕のメンタル、いや大多数の真面目な人間に必要なのはこのガーシーのエッセンスなのである。
僕がいなくても世の中は変わらず、空は青いままである。
少しだけ、少しだけ、図々しくて、休みを頂いても、きっと変わらないのだ。クビになるときはクビなのだ。今まで、生きていてすみません、と人間失格レベルで、忖度、気配りをし、出られるときは全力で仕事をやってきたけれど、それ故にガクッと体調を崩し終わりかけた風邪をうつされたのに、遠巻きにされ、それでもすみませんごめんなさいと生きる。職場に留まってもいいのかなぁと毎度自問自答するのである。
しかし、いい!!少しばかりの図々しさは必要なのだ。でないと、自分を攻めて駆り立て、ついてこられない他人を攻めて、それらの行き着く先は規格外は死ねってこと。
ガーシー議員の爪の垢をちょっと飲んでみたいと思った本日である。頑張れとは思わないが(早く帰国したほうがいいと思う)、自分が弱目になったとき、ひがみ根性が出てしまったとき、生きる力をくれるのはこういう人種なのである。

(ちなみに大谷選手の爪の垢は十倍飲みたいぞ!!)

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