見出し画像

人は千円の絵画より千円のポストカードを選ぶ

ギャラリー始めて思ったことの一つ。

普通の人は千円の良いドローイングがあっても同じ値段の千円のポストカードセットを選ぶ。

普段、ARTだアートだなんだに興味のない人は、好きな絵だと思える画家やイラストレーターのドローイングがどんなに安くで売られていても同じ値段で売ってるポストカードを選ぶんですよ。原画をどう扱っていいのか検討もつかないんですよ。その溝をそもそも埋める必要があるのかどうかもわかんないけど

と、言うことで明日から始まる展覧会です。今日は告知

『ART & GOOD exhibition サンガツオーバーフロウ』 と題したこちらは展覧会と言うよりもイベント的な要素が強いです。主にイラストレーターを中心とした、グッズや雑貨をメインにした展示イベントです。

/

ART & GOOD exhibition サンガツオーバーフロウ 

会期:2019年10月11日(金)-10月22日(火)時間:平日15:00-19:00 土日祝13:00-19:00 作家交流会 10月13日19:00~  参加費1500円 

アトリエ三月ではGoods博と題したグッズをメインとした展覧会イベントを開催します。 普段ギャラリーでは原画作品がメインとなり展示販売が行われます。しかしグッズを作成し販売する事は作家が活動を続けていくことにとって重要な収入源となり、また、原画を買えない人々にとっては作家のことを覚えてもらう為の手段でもあります。 近年、作家にとって利便性の高い様々なグッズ作成サービスが誕生し簡単な作業でクオリティの高いグッズを在庫なしで作ることが可能となりその種類は数えきれません。 コミック系、同人誌系イベントや様々なアーティスト、クリエーターが作るzineイベント、など様々なジャンルのマーケットイベントが各地で開催されており、そのそれぞれに細分化されたマーケットが存在します。今回は、ジャンルを超えて様々なカテゴリーに属した作家、アーティストを一度にご覧いただけます。是非この機会にお越しください。

出展作家

イトウヒロキ・うのき・きゃらあい・サトウナツキ・しおり・ふくだあゆみ・べべ・前田登志春・マツウラトモヤ・南あやか・みりん・むすび・望月・chitose chitose・manamu・moegi・minami miyajima・MIYADHIKA・Saigetsu ・van aoki

池田はち・池永りの・キムラユウナ・タカミアヤ・椛

画像1

/

今回のDMとタイトルは作家のきゃらあいにお願いしました。タイトルのセンスとかほんと良いです。いつもありがとー

もっと作家の環境が良くなるように、と色々と考えてグッズメインで企画しました。最近のグッズ、クオリティ高いんですよねほんと。ご縁のある方を中心に、初めましての方も数名いらっしゃいます。良いメンツが集まったと思います楽しみです。

昨日終了した庄司理子企画「祈りと生活の関係」も本当に沢山の方にお越しいただきました。ありがとうございました。ここ最近とても良い作家の方々に恵まれています。次もほんと良いです。

もうちょい話すと今回の企画は昨年と今年はじめに開催した阪急百貨店での催事イベントに関連して企画しました。ちょっとアトリエ三月以外、外部での様々な催事に対応できるようなフォーマットを作りたいな、と思い企画しました。夜営業の心配もしない事にしたので(金銭的な不安はあれど)どんどんアトリエ三月以外の外部で面白いことができればと思っています。

が、もう全然終わりませんね。(見出し写真が今現在の様子笑)搬入はほぼいつも1人でやってるのでね。家のこともしながらだけど二日やってるのに笑えるくらい終わらない。

そら、普段ギャラリーですからね.........。什器という什器がない。買い物ばかりしていてだいぶお金使ってしまった。でもね、良い展示になりますよ!気分転換に文章書きました。搬入終わるかわかんないけど来てね!!


/

2019.12.26 追記

ちょっとこの記事を読み返して見て全然タイトルで書かれていることを付加振りしていなかったので書きます。

なぜ人は1000円の原画ドローイングがあっても同じ1000円のポストカードセットを選ぶのか。について

なぜ人は1000円の原画があっても1000円のポストカードセットを選ぶのか。


ほんとかな?と思いますよね。はい、ただ特にデータをとったわけでもないので信憑性は0に近いです。そのつもりで聞いてほしいのでただの仮説です

それでも多分僕が思っていることは当たっていて、

それを確信したのは初めて百貨店の催事に出店させて頂いた2018年。

アトリエ三月お得意のアウトサイダー的見せ方。ドローイングを壁一面に張り付くすという展示&催事をしました。そもそも、展示方法が悪いのでは?というツッコミも一旦置いといて、

多くの"一般客"はそこに1000円や2000円の20代若手のドローイング作品があるのに、160円、210円のポストカードを1000円分くらい買って帰ります。

ここで言う"一般客"とは普段美術に触れることのない人々であり、作家の家族なども含まれます。

"一般客"の皆さんは作品や原画を買おうと言う選択肢がはじめからありません。

はい、もうこれが答えです。まさか自分が原画を買うと言うことを夢にも思っていないのです。想像すらしたことがないと思います。

だ、もんだからスタート地点がマイナスくらいからのスタートです。


しかしまぁ、そらそうだよなって思います。僕が初めて他人の作品を買ったのも確か25過ぎ。ようやく生活に余裕ができてきたあたりからでした。


他人の作品を買うようになって意識が変わったか?と言われるとわかりません。ただ、僕でも他人の作品を買うことができるのか・・とひしひしと感じた記憶はあります。

ギャラリーやり始めてからわかったのですが作家さんが他人の作品を買うことって、結構多いんですよね。そうした意識があるのだと思います。

別に買わない人が悪いと言う訳ではありませんが、他人の作品を買うと言うことがどうゆうことかわかる人は自分の作品をどうすれば売れるかと言うことを無意識レベルで考えているのだろうと思います。

話を戻しますが、

1000円の原画を買わずに1000円のポストカードセットを買う人がいるなら、やはりそれでもその人の数を増やすべきだと思うし、それを入り口に設定して、原画を買ってもらうための導線作りはした方が良いのだろうと思います。

そもそも、別に"一般人"に原画を買ってもらうことがゴールではない。ゴールどころか別に興味もないのに買ってもらおうとは思わない。とにかくもっとアートや美術に興味を持ってもらいたいと思います。

そこでハードルを下げることが大事ではなく、もっとわかりたいと思ってもらえる仕組みが必要なんでしょうね。ただ炎上やバズりだけで興味を引き付けるのはやはりナンセンスですね〜。でも、そんな簡単であればとっくに世の中変わっている筈。努力は必要です。

その為にはアトリエ三月では一つのコンテンツ強化に乗り出していて、それがイラストレーターメイン、催事をどこまで盛り上げて売上を上げることができるかを考え始めました。

はっきり売上っていっちゃって嫌な気がした作家さんはごめんね。でも本音です。勿論ギャラリーとしてマージン頂いてますが、それでも尚、特にお金が欲しくて動いている訳じゃなくてそこにもっと可能性がありそうだと思って動いています。

ARTや美術に対する導線をここでも作れるんじゃないかと言う思いもある。

一万円のアートを売ることはまだまだ難しい。それが1000円、モノやコトの両面から動かし作家もそれに伴う業界全体でハッピーになれる仕組みを考えています。なんか大それたこというけどほんと考えています。

ここから先は話が長くなるので今日はこの辺で。




大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。