(ビンテージアメリカ菓子②)甘酸っぱい「チェリーコブラー」レシピ
旬の果物をたっぷり使ったりスパイスを効かせたり。滋味なるアメリカ家庭菓子のレシピを少しずつご紹介していきます。
「ビンテージアメリカ菓子」のタイトルの記事では「古くから愛されてきたアメリカ菓子」や「ちょっとレアな菓子情報」を書いていく予定です。
チェリーコブラーとは?
「コブラー」とは何なのかという話は先日「(本の話1)あれから12年-「コブラー」を伝えるチャンスがもう一度やってきた」でたっぷり書いたところですが、今回は著書『コブラーとクランブル』には載せていないけれど、その後リクエストを多くいただいたチェリーコブラーのつくり方をご紹介します。北米の映画やテレビドラマ、小説などお気に入りの作品に登場した真っ赤なサワーチェリーのパイやコブラーに特別な思い入れのある方は多いようです。かく言う私もです。
コブラーには色々な種類がありますが、ご紹介するのはもっとも一般的なビスケットのコブラー。焼き皿にサワーチェリーをたっぷり敷き込み、その上に10分もあればつくれるビスケット(アメリカの「ビスケット」はクッキーではなくふんわりとしたクイックブレッドです)生地をのせて焼き上げます。
焼き立ては生地はふんわりサクサク、甘酸っぱいチェリーは熱々でとろり。そのままでも美味しいのですが、バニラアイアスクリームや泡立てた生クリーム(砂糖は生クリーム200mlに対して小さじ1で十分)を添えると味わいが倍増します。簡単なのに大満足!長く愛される家庭菓子たるゆえんです。
今回使ったのは冷凍のサワーチェリー。鮮やかな赤色が特徴で、生食に向かないほど酸味が強いチェリーです。製菓材料専門店等でアメリカ最大のサワーチェリーの生産地、ミシガン州産のものが売られています。心地よい酸味が爽やかで、アメリカではコブラーにもパイにもよく使われます。
チェリーがなくてもOK!
コブラーはアメリカの家庭菓子の代表といっても過言ではないデザート。たいていの果物が使えるのも人気の理由です。
とはいえフィリングの下準備の方法が果物により少しずつ異なります。今回ご紹介するつくり方では、チェリーのほかにはブルーベリーやいちごなどのベリー類がおすすめです。サワーチェリーと異なり元々甘いベリーを使う場合は砂糖は大幅に減らすことができます。
お手持ちの耐熱容器で焼けます
今回使用したのは内径11.5×高さ5cmの耐熱皿ですが、同じくらいの容量のグラタン皿や、ココット型(直径7.5cm3コ分)もお使いいただけます。焼き時間は生地の焼き色を見ながら調整してください。
◇使用材料参考(分量の詳細は有料部分で公開しています)
(直径11.5×高さ5cmの耐熱皿1台分*)
・サワーチェリー(冷凍)・薄力粉・バター(食塩不使用)・ 牛乳・グラニュー糖・ベーキングパウダー・塩・アーモンドオイル(オプション)
*耐熱皿は直径7.5cmのココット型3コ、同容量のグラタン皿等でも可
※Instagramと下記YouTubeで手順動画を公開しています。
*レシピは『コブラーとクランブル』をご覧いただいた方には真新しい内容ではありません。記事購入をご検討いただく際はご注意ください。
「チェリーコブラー」レシピ
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