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「キレやすい」子に育てない方法は、『攻撃的な犬』に育てない方法と一緒

「キレる17歳」

2000年(平成12年)に相次いで発生した
世間で注目された凶行の犯人が17歳前後で、
「キレる17歳」と言われ、それから20年以上たちました。
しかし、低年齢化してきて、キレる子は増え続けています。

結局のところ、3歳までの「脳」が出来上がるまでの、
親のかかわり方にかかっているといっても過言ではないと思います。

生まれてから3カ月

じつは、安定した子どもになるか
どうかのまず第1段階は、
生まれてから3カ月くらいのあいだに決まってしまいます。

生まれたばかりの赤ちゃんは、
まだはっきりとものは見えない、
音は聞こえてにおいも感じられるけど、
それが何だかは分からない。
なので、とにかく不安ばかり、
当然、体も動けない、
できることは泣くことだけです。

なので、泣き声を聞いて親は、
ミルクをあげたり、おむつを替えたり、
赤ちゃんが不安、不快に思っていることを
取り除いてあげることにより、
赤ちゃんは少しずつ安心して穏やかになっていくのです。

実際に、未熟児や病気で、
生まれてから親から隔離された子どもは、
分離不安を生じやすくなり、
幼稚園などに行くときも泣く傾向があるそうです。

親の感情や行動を真似

そして、2~3歳くらいになって
感情が出そろってくると、
子どもは親の感情や行動を真似していきます。

脳内にある「ミラーニューロン」という
神経細胞の働きによるものです。

「鏡の神経細胞」と呼ばれ、
たとえば、父親が母親に
暴力を振るっている場面を子どもが見てしまった。
すると、子どもの脳のなかでは、
ミラーニューロンによって子ども自身が
暴力をしているときと同じ活動をする。
つまり、親が怒鳴っているのを見たら、
子どもの脳も怒鳴っているというわけです。
「三つ子の魂百まで」という言葉がありますが、
これは脳科学的にも正しいということです。

「子は親の鏡」

「子は親の鏡」という言葉があるように、
子どもをキレやすい人間にしないためには、
親は自分の行動を振り返って見直すしかありません。

子どもにダメという言葉は禁句、
子どもに暴力的な場面を見せていないか、
頭ごなしに子どもの欲求を否定していないかということを、
自問自答することです。

『攻撃的な犬』

『攻撃的な犬』に育ってしまう飼い主の特徴とは?

飼い主の行動が影響して
攻撃的になっている犬が多いのをごぞんじですか。

叱る

愛犬が悪いことをした時、
あるいは間違ったことをした時、
その場ですぐに、飼い主として
叱ったりしつけを行うという判断は正しいです。

叩いたり蹴ったりといった体罰を与えたり、
過剰なまでに大きな声で怒鳴ったりする行為は、
犬に「何がダメか」を理解させることができず、
恐怖心と不安、そして警戒心だけを植え付けてしまいます。
犬は、その場で叱らないと、
ついさっきのことまでは覚えていません。

ストレス

犬が必要としている分の運動を行っていないと、
運動不足やストレスが溜まってしまい、
攻撃的な行動を起こすことでを発散させようとします。

要求を通そうと吠えた時に、
飼い主が要求に応じる姿を見て、
犬は「吠えると思い通りになる」と学習してしまいます。
すると、次から同じように攻撃的な行動をとったり、
よりエスカレートしてしまったりする犬もいます。

幸福ホルモンを多く分泌している犬は穏やかな傾向があり、
反対に攻撃的な行動が多い犬はストレスを抱えている
傾向にあることが判明しています。
寂しい思いをさせている場合、
次第に寂しさやストレスから
攻撃的な行動が増える傾向にあるのです。

愛情

飼い主が愛情を注ぐために構いすぎていたり、
ギュッと強く抱きしめたりする行為も
嫌がる犬が意外にも多いです。
無意識に、あるいは良かれと思って愛犬へ迷惑行為かも。

毎日愛犬とのスキンシップ時間を設ける
散歩など必要な運動をさせる
不安や恐怖を抱かないような環境を整える
ダメなことは「ダメ」とルールを明確にする
しつけは「できたら褒める」を基本とする

どうですか?

人間の子どもと一緒でしょ。
飼い犬も家族です。
家族はペットであっても同じです。
犬だから、人間だからではなく、
命あるものは、みんな同じです。
「子は親の鏡」


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