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赤ちゃんには、驚くべき能力が備わっている④/赤ちゃんの驚くべき能力「1+1=1」が不可能だと理解できている?

「数(number)」に関するコア知識の研究として先駆的なものは、米国の赤ちゃん研究者で現在エール大学教授のカレン・ウィンが行った研究です。

内容はちょっとややこしいので割愛。

「可能事象」と「不可能事象」に対する
5ヵ月児の注視時間の測定実験。

「可能事象」と「不可能事象」に対する平均注視時間を分析した結果、

5ヵ月児でも「1+1=1」が「不可能である」ということを理解しているように「説明」できる。

ウィンは同様の方法で「2-1=1」も赤ちゃんが理解していることを示しているという、研究結果を発表しました。

赤ちゃんの不思議を本当に解明するには、
まだまだ時間がかかりそうですが、
とにかく凄いスピードで脳が成長しています。

例えですが、新生児の時には、
インターネットのケーブルは
とりあえず配置はされていますが、未接続の状態です。

生後、シナプスが急激に増えていって、
接続されるところが増えていく。

実際にシナプスの数を数えた研究があり、
新生児の時期から生後6カ月から12カ月にかけて急激に増えて、
その後、また減っていくと分かっています。
シナプスが刈り込まれるということも書きました。

もっと驚くことが、シナプスの形成はこの時期、
非常にさかんで、視覚野だけでも
1秒間に10万個のニューロンが作られているそうです。

それがすぐにピークに達して、
そこから先は減る一方であれば、
作れるときに作っておかないともったいないです。

生まれたばかりの赤ちゃんの脳の重さは、
平均して約320グラムですが、
6歳になる頃には約1,300グラムにまで爆発的に大きくなります。
たった6年間で4倍に成長します。

この爆発的な成長は、脳細胞が増えているわけではありません。
脳細胞を結んでいる結合部分のシナプスや、
その間の配線が伸びることによって、
重さが増しているのです。

大人の脳の重さは、
平均して約1,450グラムです。
大人になってからは、脳の重さはほとんど変わりません。
このことから、
脳の約9割は6歳までに作られているということがわかります。

幼児期の脳は、たった1ヵ月で大人の10年分の発達を遂げるのです。

このように考えると、赤ちゃん・幼児の時期に、
多くの情報に触れさせるということが、
より高い成長のために重要だということがよくわかりますよね。

脳の中身は直接見ることはできません。
だからこそ、仕組みを理解することにより、
幼少期の脳を将来の為にシッカリと作ってあげるのは親の仕事です。

親は、それを理解して、
子どもの可能性をうまく引き出してあげてあげれば
脳番地の成長バランスも整います。

しかし、これを理解しているのと
していないのでは雲泥の差。
だから親やはり勉強しないといけないのです。


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