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赤ちゃんには、驚くべき能力が備わっている②/○○は生後7・8カ月ごろにピーク

最近の神経科学の技術と研究から、
赤ちゃんには、驚くべき能力
備わっていることがわかってきたそうです。

大人になってから、1つの言語を覚えるのに非常に苦労しますよね。
英語なんて学校でいっぱい習うのにしゃべれません🤣

赤ちゃんはスピード学習

ところが、赤ちゃん、幼児の期間は、
急速に多くの知識・能力を身につけていきます。
大人の様に、一言一言単語を教えてもいないのに、
ドンドンと語彙が増え、いつの間にか文章として繋がります。
なぜ、これだけのスピードでの学習が可能なのでしょうか?

カリフォルニア大学バークレー校のアリソン教授は、
赤ちゃんや幼児の話の内容ではなく、
行動に注目するという手法により、
色々なことを解明してきました。

赤ちゃん学

乳幼児の心理や行動、脳の発達について
科学的に解明する学問を「赤ちゃん学」と言います。

これまでは、これほどたくさんのことを、
どうやって素早く正確に学んでいるかは謎でしたが、
赤ちゃんには、特に統計パターンに基づいて
学習する優れた能力があるというのです。

赤ちゃんや幼児は、
統計の標本と母集団の関係を理解していて、
自分の統計分析に基づいて、
周囲の世界についての理論を組み立てているというのです。

統計の標本と母集団の関係とは、
母集団とは、統計対象となる全ての集合を指します。
対して、標本とは母集団から抽出した、部分集合です。

たくさんの学習量が脳のなかに入ってくると、
自分のなかで論理を組み立てて、
それが質に変わっていくというわけなのです。

大人になると、こんなことは考えてしまうので、
なかなか理論を組み立てるということは、
骨の折れることですが、
自然に出来るという、素晴らしい能力なのです。

生後7・8カ月ごろにピーク

なぜこのようなことができるのかといえば、
脳を構成している神経細胞(ニューロン)の数は、
実は生まれたばかりの赤ちゃんが最も多く、
成人の約1.5倍あり、成長とともにその数は減っていきます

また、神経細胞どうしをつないで
ネットワークを構成する「シナプス」の数も、
生後7・8カ月ごろにピークとなり、
あとは減少していくという調査結果が出ています。

つまり脳の神経細胞もシナプスも、
赤ちゃん期に過剰に作られ、
成長の段階を追うごとに、
機能的に必要ない部分が刈り込まれていくということです。

赤ちゃんは、実際に生まれ出てくるまで、
自分がどのような環境で生活するのかわかりません。
ひとまずの能力を携えておき、
成長しながら不要な機能を捨てていくものと考えられています。

今のところ、シナプスの刈り込みと能力の刈り込みが
直接対応しているのかどうかはわかっていませんが、
今後の赤ちゃん学の発展によって
明らかになっていくのではないでしょうか?

明日は、もう少し分かりやすく具体例を書きたいと思います。

脳の中身は直接見ることはできません。
だからこそ、仕組みを理解することにより、
幼少期の脳を将来の為にシッカリと作ってあげるのは親の仕事です。

親は、それを理解して、子どもの可能性を
うまく引き出してあげてあげれば脳番地の成長バランスも整います。

しかし、これを理解しているのとしていないのでは雲泥の差。
だから親やはり勉強しないといけないのです。


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