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赤ちゃんには、驚くべき能力が備わっている③/赤ちゃんはサルの顔でも区別が可能

私たちは、
自分の記憶は自分が一番よく知っていると
思っているかもしれません。
しかし、
小学生1年生の時の先生が凄く優しい先生だった、
幼稚園の時の運動会でなかなか1等になれなかったこと。

半世紀以上たった今でも鮮明に思い出すことができます。
ところが、ところが、
自分の赤ちゃん時代の出来事に関しては、
さっぱり思い出すことができません。

良く聞く話で、胎内の中での事を、
覚えているなんていう人もいます。
なかなか科学的には検証できないので、
証明は難しいと思います。
個人的にはオカルトぽっく感じてしまいます。

昨今は、赤ちゃんをとりまく
養育環境は目まぐるしく変化しています。
インターネットやスマートフォンの普及等、
大人の生活環境の変化は赤ちゃんの
養育環境の変化でもあります。

ここ20年~30年くらいの間に、
赤ちゃんを対象とした科学的研究は急速に発展し、
それまで知られていなかった
赤ちゃんの能力が明らかになってきています。

ちょっと聞いてビックリの話ですが、
例えば、
世界中どの地域の赤ちゃんを調べてみても、
生後5・6カ月以前には、
LとRの発音をきちんと区別して
聞き取ることができるらしい。

ところが日本語圏など、
LとRを区別する必要がない地域で暮らす赤ちゃんは、
成長するにつれ、こうした区別ができなくなっていきます。

LとRを区別するのは余分な機能だと判断され、
能力の「刈り込み」が行われるのです。

顔の認識についても同様で、
私たちは通常、人の顔の区別はできますが、
サルの顔を区別するのは難しいものです。
動物園の猿を見ても区別付きませんよね🤣

しかし赤ちゃんの場合、
人の顔だけでなくサルの顔でも
区別が可能だという実験結果が出ています。

これもまた、成長の段階で
刈り込まれていく能力の一つだと言われています。

昨日書いた脳の神経細胞もシナプスも、
赤ちゃん期に過剰に作られ、
成長の段階を追うごとに、
機能的に必要ない部分が刈り込まれていくということです。

「刈り込み」については、昨日書きました。

そう考えると、あくまで一つの例ですが、
神経細胞どうしをつないで
ネットワークを構成する「シナプス」の数も、
生後7・8カ月ごろにピークになるわけですから、

LとRの発音をきちんと区別して聞かせておけば、
大人になっても潜在意識の中にあるわけで、
何も大人になって勉強する必要もないわけです。

このように考えると、
赤ちゃん・幼児の時期に、
多くの情報に触れさせるということが、
より高い成長のために重要
だということがよくわかりますよね。

明日は、もっとすごい赤ちゃんの驚くべき能力について

脳の中身は直接見ることはできません。
だからこそ、仕組みを理解することにより、
幼少期の脳を将来の為にシッカリと作ってあげるのは親の仕事です。

親は、それを理解して、
子どもの可能性をうまく引き出してあげて
あげれば脳番地の成長バランスも整います。

しかし、これを理解しているのと
していないのでは雲泥の差。
だから親やはり勉強しないといけないのです。


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