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日記は「未来の自分へのプレゼント」になるというお話。

ある夜のこと、キャンプの師匠・ケイさんが息子に次のようなアドバイスをしていた。

「とにかく、1行でいいから日記をつけなさい。」

キャンプで晩御飯を共にした師匠・ケイさんが、なぜに息子に日記を勧めるのか?

その経緯は、ちょっと深イイ話だった。

ケイさんが我が家の8歳の息子に、「お正月は何をしたの?」と聞いたという。すると息子は、「う〜ん。楽しかったけど、何したっけ?」と実にボヤ〜っとした返事をしたとのこと。

そこで、5年日記なるものを欠かさずつけるケイさんは、素敵な思い出を心にしっかり刻めるように息子に日記を勧めてくれたのだ。

「わずか1行でもイイんだよ。あの日、あの人と、あの場所で、どんなことしたか??どんな気持ちになったか思い出せることが宝物になるよ。」

年間50泊を10年以上続けるベテランキャンパーケイさんには、忘れられないキャンプの思い出がたくさんある。

お腹を抱えて笑える失敗談や、羨ましくなるような楽しいキャンプの話をいつもテントの中でしてくれる。

それは単に記憶に残っているからではなく、大切に記憶に残してきたから私達家族にもシェアできたのだ。

「1行でイイから日記をつけなさい。その時の出来事や感情をメモるだけで、後から鮮明に記憶が蘇ってくるからね。」

文章を書くことを最も苦手とする息子には、このありがたいアドバイスは全く響いていなかったようだが、親である私の心に大きく響いた。

大人になり、結婚をし、親となり、キャンプをし・・・人生のいろんな場面で感動したり、ワクワクしたり、沢山の素敵な思い出がある。

しかし、大きな出来事は思い出せるのだが、日常に起きる細やかな喜びや素敵な出来事はいつしか忘れてしまうようになった。

そこで私は思ったのだ。

心が揺さぶられた時、私はこのnoteに記録を残そう。
そうすれば、何年経っても読み返すことができるし、また読んでくれた方にも気持ちの高揚をプレゼントできるかもしれない。

その時感じた感情が冷めないうちに、色鮮やかに表現する。

そうすることで、いつか読み返したときに、これは過去の自分からのプレゼントだと思えるに違いない。

小さなことにも感動できる、そんな心を持ち続けたいと思う。

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