子供が寝ている時のお口、観察してみてください
みなさん、こんにちは。
歯科医師の矢野です。
今回は子供の睡眠についてお話ししたいと思います^^
子供の寝ている時の姿はかわいいですよね。
日中あれだけ大きな声で
走り回っていたのが嘘かのように
スヤスヤと静かに寝ています。
時には歯ぎしりをしたり、寝返りをうったり
いびきをかいたりすることもありますが。。
子供のかわいい寝顔を見ると、1日の疲れが一気にとれるようです。
ところで、
子供が寝ている時の様子を
じっくりと観察してみたことはありますか?
どんな姿勢で寝ているか
・横向きで寝ているのか
・仰向けで寝ているのか
・それともうつ伏せで寝ているのか
ぐっすり寝れているでしょうか?
それとも少し苦しそうに寝ているでしょうか?
ぐっすり寝ているかどうかをみるには
次のポイントを観察してみてください。
・いびきをかいていないかどうか
・口は開いていないかどうか
・寝ている時に咳き込んでいないかどうか
・寝汗の量はどうか
・呼吸は規則的に行われているか
これらの点を観察してみることで、
子供が快適に寝れているかどうかがわかるかもしれません。
良質な睡眠は
子供の健康的な成長に欠かせないものです。
良く眠れる習慣があると
体と脳はしっかり休めて
体にたまった老廃物はしっかり排出され
免疫力も調整されるので風邪にもかかりにくくなります。
また、
皆さんもご存知のとおり、
寝ている間には成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンはまさに成長させるホルモンで、
子供の身長を伸ばしたり、筋肉や骨格が発達したりします。
この成長ホルモンが一番分泌されるタイミングが
寝付いてから2−3時間後だと言われています。
そして、一番眠りが深くぐっすり寝ている時に分泌されます。
良質な眠りが、子供の成長の秘訣ということです。
「寝る子は良く育つ」とはよく言ったものです。
一方で
不眠が発育に及ぼす悪影響ははかりしれません。
十分な睡眠が得られないと、
集中力がなくなり、
情緒不安定になり
多動ぎみになったりします。
また不眠は、健康な心身の発育を阻害する要因ともなります。
子供が寝ている時に
いびきをかいていたり
口で呼吸していたり
寝汗が多すぎたり、
不規則な呼吸をしながら寝ている場合は、
眠りの質が良くない可能性があります。
いびき、無呼吸、口呼吸があるというのはどういうことかというと
つまり「呼吸がしづらい」ということです。
呼吸がしづらいと、途中で起きてしまったり、眠りが浅くなったりします。
しっかりと口を閉じて
鼻から息を吸って
鼻から息を吐く。
これが正しい呼吸です。
鼻が詰まっていたり、
お口の筋肉や骨の発達がうまくいっていないと、
どうしても正しい呼吸がしづらくなってしまいます。
口の筋肉や骨格は
話をしたり、物を食べるためだけではなく、
「正しい呼吸」をするためにも非常に重要です。
鼻が詰まっていないのに
スムーズに鼻から呼吸ができていない子供は、
お口の筋肉の使い方が上手じゃなかったり
顎の骨の発育がうまくいっていなかったり
歯ならびが悪かったりします。
お口の筋肉の使い方や顎の成長については
また別項で書いてみたいと思います。
「寝る子は良く育つ」
正しい呼吸が正しい睡眠にも必要だということですね。
子供の睡眠をサポートできるように
まずは寝ている時のお子様のお口をぜひ観察してみてください。
いろいろなことに気づかれると思います。
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