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ginza1107
『彼方の友へ』 伊吹有喜 2017
小説は第一部 昭和12年から始まり、第五部 昭和20年。
そしてエピローグとなっています。
戦前、戦中、戦後のお話だな。
昭和12年ってどんな年だったのだろうと思いながら読み始めました。
昭和の初期について、当時の出版社について
主人公佐倉波津子を通して知ることができます。
「友よ、最上のものを」と創られ続けた雑誌『乙女の友』に携わる人々を通して、体験することができます。
ある時は、私も編集部の一員かのように、ある時は読者としてそこにいるかのようでした。
とても美しく、情熱的で、言葉で伝えることができません。
後半は、ほとんど泣いていました。
偶然、出版社、雑誌出版について実在の雑誌、人物オマージュ小説を読んだばかりでした。(『トリニティ』 窪美澄)
どちらも編集者、イラストレーター、女事務員がキーパーソン。
こちらの小説『トリニティ』の時代は、昭和後期と平成です。
(『彼方の友へ』も平成のお話でもあります。)
感想に代えて、背景を抜粋しておきます。
知りたくない方は、小説を読まれてから、再訪いただけると嬉しいです。
『彼方の友へ』
実業之日本社創業120周年記念作品
竹久夢二や中原淳一が活躍した少女雑誌「少女の友」(実業之日本社刊)の存在に、著者が心を動かされたことから生まれた第158回直木三十五賞ノミネート、
第39回吉川英治文学新人賞にノミネート作品。
『少女の友』(しょうじょのとも)
実業之日本社が発行していた少女向け雑誌。
1908年(明治41年)創刊、1955年(昭和30年)に休刊。
掲載された小説でとりわけ人気の高かったのは吉屋信子と川端康成だった。
2009年(平成21年)に版元の実業之日本社より『『少女の友』創刊100周年記念号 明治・大正・昭和ベストセレクション』が発売されるや、2ヶ月で6刷・3万5000部を売り上げた。 Wikipediaより抜粋
『少女の友』は「少女にこそ,よきもの,かわいいもの,一流のものを」という編集方針の下に,編集者と読者の深い絆をもっとも重視した雑誌である。
『少女の友』と実業之日本社 岩野裕一 (2009年11月11日)
https://www.shuppan.jp/bukai/bukai7/2010/05/14/139/
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