片思いのラブレター

　　近所の神社の梅の花がほころんでいました。

小さな梅の花が、健気で可愛く、そして気品に満ちていたので、
私も小さな梅の花に倣 ならってみたくなりました。
私の気持ちを認したた めてみます。

あなたのことだから、こんな時も、こんな時だから、
一人で頑張り過ぎているのではと案じています。


そして忙しくすることで、忘れようとしていませんか？


私もあなたも優し過ぎて、結婚を早まりましたね。

若かった。

同情と愛の違いがわからなかった。
いや、私は同情だとわかっていたのだけれど。
愛ではなく、
愛を知らないこの人を癒し続けることが私の使命だと思ってしまったんだよね。
（あなたが約束破って、先に結婚しちゃったから。。。
　二人して失敗しちゃったね。笑）

責任感と恐れとわずかな期待から不毛な結婚生活を続けたけれど、
私の優しさが相手を破綻させるのをこれ以上見ていることはできなかった。

結婚生活に終止符を打ったこと。
私は、それは、
私の誠実さだと思います。

そしてあなたはあなたで、あなたの結婚生活で傷ついてしまった。
あなたの傷は癒えてなくて
そしてまた誰かを傷つけてしまうのではと、
とても恐れているよね。

　　
お互い、
老後の茶飲み友達を失いたくなくて、
心も体も近づき過ぎないような関係を続けて、どのくらいになるかしら。

七十代になって
あなたと茶飲み友達になるのも楽しみだけれど、


私は、
今、このときを
あなたと過ごしたい。


桜が満開になるまでには、お返事くださいね。

桜の花を見上げてれば、涙が溢こぼれることはないから。


でも、叶うなら、
満開の桜の中、
あなたと手を繋いで　歩きたいな。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　M.

設定を書かず、手紙だけで読者に伝えるのは難しいですね。

手紙では、受け取っている相手と書いている本人だけが知っていることがたくさんある。

投函した手紙は書きかえられないけれど、（　）書き、足しました。

ごめんなさい。

（企画者のおひたちさん、先にコメントくださった皆様、ごめんなさい🙇‍♂️）


俳句と同じで、読んでいただいた方にお任せします。

#片思いのラブレター